Google オプティマイズが2023年9月をもってサポート終了。必要な対応とは
Google オプティマイズは、Google Inc.が提供するA/Bテストツールです。広告のランディングページのようなWebサイト上のページを対象に、ユーザーの行動データに基づいてデザインやコンテンツの評価をおこなう機能をもっています。本記事では、2023年1月に発表されたGoogle オプティマイズ サポート終了の概要と、必要な対応策を紹介します。
Google オプティマイズのサービス終了が発表
2023年9月30日でGoogle オプティマイズおよびオプティマイズ 360の提供が終了
2023年1月、Google Inc.はヘルプページ上でGoogle オプティマイズおよび有償版であるオプティマイズ 360の提供を、2023年9月30日で終了することを発表しました。Google オプティマイズは、ユーザーエクスペリエンスの改善を目指して2017年に公開されたツールでしたが、テストのための機能やサービスが十分でないことを理由に、より効果的なソリューションに投資をおこなうことが決定されたのがサービス終了の背景となっています。
Google アナリティクス 4のA/Bテスト機能に投資中
Google オプティマイズの代替として、Google アナリティクス 4(以下、GA4)のA/Bテスト機能に投資がおこなわれているとも発表されましたが、具体的な実装スケジュールや機能についての記載はなく、Google オプティマイズがサポート終了となる2023年10月の段階でGA4のA/Bテスト機能が利用できるかは不明確な状況です。
(図1:Google オプティマイズ サポート終了の発表)
参考:Google オプティマイズのサポート終了 - Optimize ヘルプ
2023年10月以降に向けた対応策
Google オプティマイズおよびオプティマイズ 360を利用している場合、影響大
今回の発表で最も大きく影響を受けるのは、これまでGoogle オプティマイズを利用してきた企業です。2023年10月以降、これまでGoogle オプティマイズを利用してA/Bテストをおこなってきた場合、ツールの変更が必要となり、それに伴ってA/Bテストの検証フロー自体が変更となる可能性があります。2023年10月以降に向けた対応策をできるだけ早く実施する必要があります。
必要な対応①:代替となるA/Bテストツールの検討・選択
現時点でGoogle オプティマイズを利用しており、2023年10月以降もA/Bテストを継続する場合、代替となるツールを検討・選択する必要があります。ツールの機能や使い方を理解する以外にも、Webサイトへのタグ設置・計測など、実際にツールを利用していくための準備が必要となるため、できるだけ早めに選択できるよう検討を進める必要があります。
必要な対応②:Googleオプティマイズからの過去データのダウンロード
Google オプティマイズ上の過去のデータについて、2023年9月30日までにダウンロードしておくことが推奨されています。サポート終了後、いつレポートやデータにアクセスできなくなるかは不明なため、過去のデータはGoogle オプティマイズのレポートからダウンロードし、ファイルとして残しておきましょう。
(図2:Google オプティマイズ データをエクスポートする方法)
参考:オプティマイズ レポートのデータをエクスポートする - Optimize ヘルプ
まとめ
Google オプティマイズのサポート終了の発表にあたり、発表内容の整理と、必要な対応をまとめました。発表からサポート終了までの期間が短いため、Google オプティマイズを利用している場合、早期の対応が必要となります。
また、GA4でA/Bテスト機能が追加された際には、その機能についても紹介する予定です。これまでA/Bテストをおこなっていなかった場合や、Google オプティマイズを利用していなかった場合も、今からGA4でデータ計測をおこなっておくことで、A/Bテストの機能が追加された際、ユーザー体験の改善にいち早く取り組めるようになります。GA4の実装や利用についてご相談がある際は、お気軽にお問い合わせください。
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この記事の著者
島田 拓来
2015年アイレップへ入社。専門領域はGoogle アナリティクス、tableau®設計構築。SEO領域のディレクター業務を経てアナリストに。Google アナリティクス、Adobe アナリティクスのデータ活用のほか、ダッシュボード構築のプロジェクトが得意。
趣味:料理、料理動画を見ること
2015年アイレップへ入社。専門領域はGoogle アナリテ...