【最新版】媒体別バナーサイズと制作時の注意点をやさしく解説

2024.01.16

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バナーを広告配信するにあたり、1本制作したバナーを、複数の媒体で使い回していませんか?
バナーは、媒体の広告枠に表示され、ユーザーに配信されます。しかし、サイズを考慮せずにバナーを制作して配信すると、自動的にトリミングされたり、ある日突然、広告審査落ちしたりすることもあります。また、媒体別に必要なサイズもさまざまあり複雑なため、どのサイズで広告バナーを制作すべきなのか混乱する人もいるかと思います。

本記事では、アイレップのデザイナー堀川雅子と五十嵐一希協力のもと、バナー広告の概要から各媒体のバナー制作時の注意点まで解説していきます。

バナー広告の概要

インターネットのさまざまなところに配信される

バナー広告は、Webサイトやアプリ上で、画像やテキスト形式で表示される広告です。具体的にどのように表示され、ユーザーに配信されるのかは、以下のイメージ図をご覧ください。

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(図1:バナー広告と検索連動型広告の違い)

 

バナー広告と検索連動型広告の違い

バナー広告は、別名「ディスプレイ広告」ともいいます。その特徴について、検索連動型広告と比較して説明します。

検索連動型広告は、ユーザーが検索エンジン窓で検索したキーワードに合わせて、テキスト形式で表示される広告です。この時、ユーザーは明確に知りたい情報があって特定のキーワードで検索していることから、顕在層向けの広告とされます。

一方、バナー広告は、「人」や「配信面」を掛け合わせて、さまざまなニーズを持ったユーザーに配信することができます。そのため、潜在層から顕在層まで幅広くアプローチが可能です。

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(図2: バナー広告と検索連動型広告の違い)

 

【補足】バナー広告の「人」と「配信面」について

前述した、バナー広告の特徴である「人」や「配信面」について、わかりやすく解説します。「人」は、ユーザーのデモグラフィック(性別、年齢、地域など)や興味関心のある分野(スポーツ、経済など)、Webページ訪問者をターゲットに配信できます。「配信面」は、媒体社側で分類されたスポーツや音楽など特定のサイトカテゴリーを指定したり、Webページやアプリなどの広告枠(プレースメント)に配信したり、指定したキーワードに関連するWebページなどに配信することができます。

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(図3:人と配信面について)

YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)・GDN(Google ディスプレイ ネットワーク)の特徴

YDAは、Yahoo!JAPANのトップページやニュース、オークションなど、Yahoo!の関連サイトやアプリ、主要な国内サイトに配信できます。
GDNは、YouTubeなどのGoogleサービス、Googleアドセンス, Google Ad Managerを導入している、主要サイトやアプリ、個人ブログなどに配信可能です。

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(図4:YDA(Yahoo!ディスプレイ広告)・GDN(Google ディスプレイ ネットワーク)の特徴)

 

YDA、GDNのバナーサイズ一覧

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(図5:YDA、GDNのバナーサイズ一覧)

 

YDAとGDNは2大アドネットワークといわれ、サイズも多く、非常に多彩な配信面に表示されます。すべてのサイズを制作することが理想ですが、広告メニューに合わせて必要なサイズを制作すれば十分に配信することが可能です。

※図5は2023年5月時点の情報です。最新のサイズは媒体側で随時更新されるため、併せてご確認ください
引用:バナー(画像)-予約型 *アスペクト比(1:1)、(6:5)、(1:2)、(16:5)、(16:9)、(4:1)など|Yahoo!広告ヘルプ
引用:イメージ広告の画像サイズ|Google 広告エディターヘルプ

YDAのレスポンシブバナー制作時の注意点

レスポンシブ広告の300px×300pxと1200px×628pxは、自動でトリミングされることがあります。その範囲は最大20%とされていますが、1%や5%など小さい範囲の場合もあります。特に、300px×300pxは表示サイズが小さくコピーを入れても視認性を担保できないことから、フォントサイズを大きめにすることを推奨します。

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(図6YDAGDNのレスポンシブバナー制作時の注意点)

 

GDNのイメージ広告バナー制作時の注意点

レスポンシブ広告のように配信面によって自動トリミングされることはありませんが、バナー内に、広告主である主体者を表記しておくことで、審査落ちリスクを軽減することができますまた、Webサイト内にある配信枠に表示された広告であると判別できるように、バナー自体に外枠を設けないと審査落ちするので、注意してください。

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(図7:GDNのイメージ広告バナー制作時の注意点)

 

SNS媒体の特徴と制作時の注意点

Meta / Instagram広告の特徴

Facebookは実名登録制で、プライベートや会社・学校などと関係を持つ人と友達になり、近況報告の投稿が多いのが特徴です。一方でInstagramは、ハイセンスな動画や写真を投稿することでインターネット上のユーザーを惹きつけることができます。広告では、どちらもターゲティングの精度が高く、広告フォーマットも豊富に用意されています。

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(図8:Meta/Instagram広告の媒体特性)

 

Meta / Instagram広告のバナーサイズ一覧

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(図9:Meta/Instagram広告のバナーサイズ一覧)

※図9は2023年5月時点の情報です。最新のサイズは媒体側で随時更新されるため、併せてご確認ください
参考:Facebook広告ガイド|Meta

FacebookもInstagramも3種類のバナーサイズを用意するだけで、多くの広告メニューを網羅することが可能です。

Meta/ Instagram広告のバナー制作時の注意点

利用ユーザーはフィード面だけでなく、ストーリーズを見る傾向があることもわかっています。ストーリーズ用のバナーを制作する場合、デバイスやOSによって配信時の見え方が違うため、セーフエリア(広告主のアイコンエリア)にバナー内情報が重ならないようデザインすることが大切です。また、かつてはユーザーに広告クリックを促すCTAボタンも設置するとCTRが向上するといわれていましたが、現在は仕様変更により設置しないよう推奨されているので、デザインのスペースの活用は工夫するようにしてください。

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(図10:ストーリーズ広告制作時の注意点)

 

X広告の特徴

X広告は、利用ユーザーがその瞬間に気になることを検索したり、思ったことをポスト(投稿)したりするため、ユーザーの“読む意識”が高い媒体です。配信面はタイムラインや検索結果などがあり、ユーザーがポストしたものと同様に、広告もリポストやいいねが大量に押され「バズらせる」ことも狙えるため、低コストで多くのユーザーに表示することも期待できます。

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(図11:X広告の媒体特性)

 

X広告のバナーサイズ一覧

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(図12:X広告のバナーサイズ一覧)


※図12は2023年5月時点の情報です。最新のサイズは媒体側で随時更新されるため、併せてご確認ください。
参考:https://business.twitter.com/ja/help/campaign-setup/creative-ad-specifications.html

 

X広告のバナー制作時の注意点

Xの利用ユーザーは「今この瞬間」に起こっていることを検索するほか、日常のつぶやきをポストしていくため、タイムラインがどんどん埋もれていきます。さらに、タイムラインを高速スクロールして見る傾向が強く、配信面に埋もれず、ユーザーの目にパッと止まるようなアイキャッチ力の高いデザインが求められます。また、文章だけでバズることが多い媒体なので、広告文(説明文)でもユーザーの興味を喚起するような工夫をすると良いでしょう。

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(図13:X広告制作時の注意点)

 

SmartNews広告の特徴

SmartNewsは、エンタメ、グルメ、スポーツ、ビジネスなど多彩な分野の記事が読めるニュース系媒体です。そのため、利用ユーザーは情報感度が高く、記事を読む意識が高いといえます。

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(図14:SmartNews広告の媒体特性)

 

SmartNews広告のバナーサイズ一覧

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(図15:SmartNews広告のバナーサイズ一覧) 

※図15は2023年5月時点の情報です。最新のサイズは媒体側で随時更新されるため、併せてご確認ください
参考:SmartNews Ads ヘルプセンター|SmartNews

SmartNews広告のバナー制作時の注意点

SmartNewsは、アプリを起動すると、フィード面などに広告が配信されます。配信枠にもよりますが、枠が小さいところにバナーが配信されると、バナー内のコピーなど視認性が低くなるケースがあるので、画像メインかワンコピーでの制作が基本です。また、下図のように広告文も記事タイトルが多く表示されるので、画像メインのバナーと記事タイトルの組み合わせが成果に大きく影響します。SmartNewsに出稿するときは、バナーだけでなく広告タイトルも工夫すると良いでしょう。

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(図16:SmartNews広告制作時の注意点)

 

LINE広告の特徴

LINEは、主に友達や家族など、身内とのコミュニケーションツールとして利用される媒体です。また、インフルエンサーの動画やエンタメ、ニュース、金融関連などコンテンツが豊富なため、ユーザーは、暇つぶしやお得な情報の収集、面白コンテンツを求めていることが想定されます。広告は、タイムラインやトークリスト上部のほか、さまざまな枠に配信されます。

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(図17:LINE広告の媒体特性)

 

LINE広告のバナーサイズ一覧

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(図18:LINE広告のバナーサイズ一覧)


※図18は2023年5月時点の情報です。最新のサイズは媒体側で随時更新されるため、併せてご確認ください。参考:入稿規定|LINEヤフー for Business

LINE広告のバナー制作時の注意点

同じサイズでも、配信枠によって縮小表示されるため、視認性の高いビジュアルを心がけ、コピーも短くすることが制作の基本ですが、訴求やデザインの演出によって適宜調整してください。

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(図19:LINE広告制作時の注意点)

 

さいごに

事業会社様のなかには、運用型広告でバナーの制作が決定したとき、社内で「今度GDNとMetaに出稿が決まったから、このサイズ作って」という与件からはじまり、制作部も言われた通りにバナーをデザインして終わり…といったパターンが多いと感じることはないでしょうか。アイレップでも、そのようにバナーを制作して広告を配信した結果、「成果が改善しない」「どうして広告審査落ちしたのか教えてほしい」「そもそもデザインがこれで良いのかレビューしてほしい」といったご相談をいただくことが多いです。

本記事では、バナー広告の概要から各媒体のバナー制作時の注意点まで解説しました。アイレップでは、媒体特性も熟知したうえで各媒体に最適なバナーデザインを提供することが可能ですので、お気軽にご相談ください。

▼関連資料

この記事の著者

伊東 陽平

出版業界で編集者・ライターを経て、広告代理店でWEBディレクターに転身。LP、比較サイト、オウンドメディア、ホームページなどの制作をおこない、マネージャーとなる。アイレップ入社後、クリエイティブの戦略設計やUXデザインなどキャリアを広げ、全社組織PJTや案件統括などにもコミット。

出版業界で編集者・ライターを経て、広告代理店でWEBディレク...

堀川 雅子

美術大学卒業後、イベント系の販売営業を経験し、2018年にデザイナーへ転身。現在は、幅広い業種の企業に対して認知~獲得施策のプランニング・デザインを担当する。趣味は食べ歩き・ライブ観戦。

美術大学卒業後、イベント系の販売営業を経験し、2018年にデ...

五十嵐 一希

デザイン系の専門学校を卒業後、2017年に株式会社アイレップへ入社。金融系商材やBtoB系サービスを中心に、Webデザイナーとして幅広いジャンルの静止画広告や動画広告を制作。最近ハマっている事:動物系のドキュメンタリーを見る事。

デザイン系の専門学校を卒業後、2017年に株式会社アイレップ...

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