みなさんは「PMP」をご存知ですか?「PMP」=「Private Market Place(プライベートマーケットプレイス)」だということは理解していても、詳しくどんなものかは分からない、という人の方が多いのではないでしょうか。媒体社の方でも、PMPの仕組みを説明できる方は少ないかもしれません。
本記事ではそんな「PMP」が実現する“Private”な広告取引についてご紹介します。
本記事はのデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社の「DAC Solution Service」より転載しました。
https://solutions.dac.co.jp/
PMPとは
PMPとは、質の高いプレミアムな媒体を、PROGRAMMATIC(機械取引)に買い付ける事でTargeting(ターゲティング)とBranding(ブランディング)の両面を実現する事を目的とした新たな広告配信手法です。
日本では、2015年ごろから市場が広がり始めています。PMPはDSP-SSP間でオークションを行うものの、そこに参加できるメディア媒体と広告主が限定されるので、双方にとって透明性が担保されています。また、メディアを運営する媒体社にとっても、純広告で埋まらなかった余剰在庫を高単価で売ることが可能になるため、マネタイズに貢献出来ると言えます。
これまでインターネット広告の中で別物とされてきた「純広告」と「運用型広告」のイイトコ取りのサービス、と考えて頂けるとイメージしやすいかもしれません。
PMP登場までの歴史的背景
従来、インターネット広告においては「純広告(予約型広告)」が主流となっており、純広告は掲載される「メディア」や「枠」が重視されていました。広告主は、メディアの規模やメディアを訪問するユーザー属性などを参考に広告枠の買い付けを行っていました。
その後、広告掲載をする「メディア」や「枠」を指定するのではなく、メディアの中のページ(記事ジャンル)やメディア閲覧者のオーディエンスデータを元にした広告配信を可能とする「運用型広告(プログラマティック広告)」が登場します。運用型広告では、データを活用して広告を表示させたいユーザーに対して広告配信することが可能になります。
しかし、配信面を事前に指定することができないため、意図しないメディアや掲載面に配信される可能性があることが広告主から不安視されていました。
「枠」を選びながら、「人」も選びたい。そのような「枠×人」のニーズを叶えたサービスが「PMP」になります。
PMPでは掲載面や枠を予め指定するため、意図しないメディアへ広告掲載されることによるブランド毀損が起こる心配がありません。
PMP配信における3つのメリット
PMP配信におけるメリットとしては「純広告以上のブランドセーフ」、「イイトコどりの横断出稿」、そして「『次』につながる配信結果分析」の3つがあります。1つずつご紹介します。
(1)純広告以上のブランドセーフを実現
PMPでは、新聞メディアや出版メディアなど優良媒体のみを買い付け、純広告にはないフォーマットでの配信が可能です。また、DSPによるアドベリ等ブランドセーフ機能も充実しています。
(2)イイトコどりの横断出稿
PMPでは、豊富なサイトから”つまみ食い”するような形で広告出稿が可能です。1つ1つの媒体に出稿できるような予算が確保できない場合でも、1媒体あたりの予算を抑えて、複数媒体を横断的に出稿することが可能です。
(3)『次』につながる配信結果分析
PMPでは、横断的に出稿した媒体を同一の指標で評価することが可能です。また、オーディエンスデータ(AudienceOne®)を活用することで、より深く配信結果を分析し、PDCAサイクルを回すことも可能です。
まとめ
プラットフォーム・ワンで提供しているSSP「YIELDONE」では、博報堂DYグループで提供している「HDYPMP案件」を独占配信しています。媒体社様に対しては、博報堂DYグループをはじめ、DACとお取引のある広告代理店からの数多くの案件をご紹介することが可能です。
またプラットフォーム・ワンでは、PMPをよりご活用いただけるよう媒体社様を支援します。ご興味がございましたら、是非お問い合わせください。
この記事の著者
DAC Solution Service
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