【ローカルSEO】Googleマイビジネスの登録で終わらない対策

2020.07.01

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  • 近所の地域情報を検索する人が大幅に増えたことで、ローカルSEOの必要性が高まっている
  •  Googleマイビジネスへの登録はローカルSEOの最初の一歩であり、それ以外にも取り組むべき事柄はたくさんある
  • ローカルSEOの成果は検索順位ではなく、写真の閲覧やレビュー投稿などインタラクションの評価を

ローカルSEOとは

ローカルSEOとはSEO(Search Engine Optimization)の一種であり、地域情報(ローカル)の領域における最適化施策を指します。検索するユーザーに関連性の高い情報をローカル検索を通じて提供するための施策を指します。地図検索(たとえばGoogleマップ)のほか、通常ウェブ検索に挿入される地域情報検索枠(業界ではローカルパック(Local-Pack)などと呼ばれる)なども対象となります。

特にエリアと関連するサービスを運営する企業にとっては集客効果の高いマーケティング施策とされています。

なお、ローカルSEOと同じ意味合いで挙がる用語としてMEO(Map Engine Optimization)がありますが、国内での地域検索の黎明期に広がった、日本独自のセールス用語です。意味もサービス提供側によって曖昧なため、当社では世界的に一般的な呼称であるローカルSEOで統一しています。

参照:「ローカルSEOとは」
https://www.irep.co.jp/knowledge/glossary/detail/id=10203/

なぜ、ローカルSEOが必要なのか?

スマートフォンの普及に伴い、ユーザーの外出先での検索が一般的になり、自身の周辺情報を検索によって収集しようとする傾向強くなりました。

2011年以降、自身の現在地を基準とした検索行動が100倍近くまで増加していることからも伺うことができます。ユーザーのニーズに合わせ、Googleの検索結果にもユーザー周辺の地域情報に関する検索結果が表示される仕様(ローカルパック)が追加され今も改良が続けられています。今後、来店型ビジネスにおいては特にローカルSEOへの対策がマーケティングの要素の一つとなるでしょう。

参照:「【新型コロナウイルス対応版】ローカルSEOで上位表示されるための運用法」https://www.irep.co.jp/knowledge/blog/detail/id=46380/#section-1

まずGoogleマイビジネス登録から

広くローカルSEOを捉えた時、地域情報の検索において圧倒的なシェアを誇るGoogleから対策を施す必要があるでしょう。

Googleマイビジネスは、Googleの検索結果やGoogleマップに表示するビジネス情報を登録できる無料のサービスです。ビジネスの最新情報を発信するプラットフォームとしても活用できるため、自社のWebサイトや広告とは違ったユーザーへの行動促進の場となります。Googleはマイビジネスに登録された情報に基づいて検索結果を決定しますので、Googleマイビジネスへの登録は必要不可欠です。

参照:「Google マイビジネスとは」https://www.irep.co.jp/knowledge/glossary/detail/id=46582/

ローカル検索ではどんな対策が必要なのか?

ローカル検索においては「関連性」「距離」「知名度」という3つの要素を考慮した最適化が必要となります。これはGoogleが提供している公式のドキュメントにも記載されています。

これら3つの要素とGoogleマイビジネスを使った運用面での対策については「【新型コロナウイルス対応版】ローカルSEOで上位表示されるための運用法」で過去に紹介しているので、本記事ではGoogleマイビジネス以外の領域を中心にご紹介します。

WebサイトでのSEO

ローカルSEOというと、Googleマイビジネスへの掲載情報ばかりに関心が向かいがちですが前述の要素「知名度」の観点から、施設・店舗情報の公式WebサイトのSEOも重要になってきます。

これは通常のSEO施策に加えて、店舗のNAP(名前、住所、電話番号)や位置情報を伝達するための工夫や、人気度のシグナルを得るためのローカルなリンクや言及(メンション)を獲得するといった施策も必要になります。来店型ビジネスやフランチャイズの場合、店舗紹介ページの情報設計なども検討します。

ローカルSEOではサイテーションも重要

「引用」「言及」を意味する言葉ですが、ローカルSEOにおいては対象のビジネス、つまり店舗情報等が自社サイト以外で取り上げられることを指します。具体的には「ビジネスの名称」「住所」「電話番号」(先述したNAP)が言及されることを指します。Googleローカル検索は、インターネット上でこれらの言及をシグナルとして評価することで、知名度を推定する仕組みを採用しています。

サイテーションを得る為には、ユーザーにWebでビジネスを自然に紹介してもらうことが理想です。TripAdvisor等の地域情報を扱うサービスにGoolgeマイビジネスと同じ要領で登録・掲載することも役立ちます。

また、対策においては下記点にも注意が必要です。

  • 前述の「ビジネスの名称」「住所」「電話番号」をすべて同じ記述で統一させる
  • ビジネス情報に変更が発生した場合は対象のサービスの登録情報も合わせて変更する

単純に登録する・掲載されればいいのではなく、NAPの一貫性を担保できるように、可能な限り制御するための工夫も求められます。

ローカルSEOの効果測定はどうすべきか

ローカルSEOのKPIはどういったものが望ましいでしょう?

ローカル検索ではユーザーの現在位置によって検索順位が変化するため、SEOで指標の一つとなる検索順位を別々のユーザー同士で共通認識を持つことが困難です。このため、ローカルSEOはユーザー行動の次のような指標をもとに成果を判断するとよいでしょう。

  • 検索表示回数(地図のリスティング/検索リスティング)
  • ビジネスを検索する方法(直接検索/間接検索/ブランド名検索)
  • ユーザーの反応(ウェブサイトへのアクセス/電話をかける)
  • 写真閲覧回数(オーナーから投稿した写真/顧客が投稿した写真)

※上記の指標についてはGoogleマイビジネスの「Insight」より参照が可能です。

まずは自社サイトとGoogle マイビジネスの登録情報と前述の指標を見直して見ましょう。来店型ビジネスのWebでの集客や運用にお困りの方はぜひご相談ください。

ローカルSEOサービスパンフレット

 

この記事の著者

宮崎 薫

SEOコンサルタント。2014年より代理店にてSEOをはじめとして、ローカルSEO/LP制作/SNS運用/Facebook広告など多彩なWebマーケティングに携わった経験を活かし、顧客課題に対しSEOにとどまらない柔軟なソリューション支援を得意としている。
趣味は自転車競技で、仕事を離れた場でも日々の積み重ねと検証改善を旨としている。

SEOコンサルタント。2014年より代理店にてSEOをはじめ...

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