ウェビナーレポート「EC通販企業の事例に学ぶ広告配信&クリエイティブ制作ウェビナー」

2021.05.25

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当社では、「EC通販企業の事例に学ぶ広告配信&クリエイティブ制作ウェビナー」と題し、マーケティング担当者様を対象にしたウェビナーを2021年3月25日(木)に開催しました。

広告配信をおこなううえで、クリエイティブの内容は重要です。しかし、クリエイティブの改善についてはブラックボックスになりがちな部分だとされています。

本ウェビナーでは、運用型広告を得意とする当社ならではの定量的な視点で、レスポンス率を上げるためにどのようなクリエイティブが良いのかについて、マーケットデザインDivisionマーケットデザイングループの熊倉よりご紹介いたしました。

「EC通販企業の事例に学ぶ広告配信&クリエイティブ制作ウェビナー」概要

単品通販についてのクリエイティブの勝ちパターンについてクイズ形式にて12個の事例を交えて紹介しました。

LPによる改善事例

本題に入る前に記事LPについて説明しました。記事LPというのは記事風のページであり、獲得LPに行く前に挟むLPのことです。インフィード広告が主流になっていることからも、広告面との相性がよく、一度この記事を読むことで理解を促進させてから獲得LPに誘導して商品を購入してもらうことが目的となっています。(図1)

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(図1:記事LPと獲得LPの参考図)

・記事LPはリスティング一般キーワードにも効くのか?
通常のLPと比較し、リスティング広告でも記事LPは効果的であるのかを、獲得効率の比較をおこないました。結果、記事LPのほうが成果改善することができ、通常LPと比較するとコンバージョンは117%増加し、CPAは85%改善ができました。

記事LPは、広告と認識されにくいというメリットがあるため、通常LPと比較するとCTRが良くなり、CPCが安価になります。また、CVRが低くても効率改善ができていたため、獲得数改善につなげることができました。この結果より、インプレッションのあるビッグワードを調査し、記事LPを作成することでリスティングの改善効果が見込めると考察しました。

・LPの背景色を変えるだけで成果は変わるのか?
LPの文言や内容は変えず、背景色を変えることで成果に変化はあるのかを検証しました。結果、背景色を変えることでコンバージョンは130%倍に増加しました。

背景色を変更しただけで成果改善できた要因として、既視感回避に成功し、既存の勝ち動画では反応しなかったユーザーに刺さった可能性があるのではないかと推測しました。

CTAボタンによる改善事例

本節で紹介しているCTAボタンというのは、コールトゥアクションボタンの略称で、行動を促進させるためのボタンのことを指します。広告内のCTAボタンの工夫について、事例を交えて紹介しました。

・バナー内のCTAボタンは効果があるのか?
本来、クリエイティブ内ではなく、クリエイティブの周囲に存在するCTAボタンですが、クリエイティブ内に入れることで効果があるのか検証しました。結果、CTAありバナーのほうがCTRは50%高い結果となりました。

オファー文言がキャッチとなり、ユーザーの反応率を引き上げたのではないかと推測しました。

・ソーシャルでのCTAはオファーにするべきか?
CTAの文言において、「詳しくはこちら」(オファー無)か「初回50%オフ」(オファー有)どちらのほうが良いのかという検証をおこないました。結果、オファー無しの訴求のほうが、オファー有りの物に比べてインプレッション1900%、コンバージョン 1500%、CPA600円改善ができました。

今回実施したメニューがソーシャルであった点がポイントであり、オーガニック投稿を演出できたため成果が改善したと推測しました。単品通販では近年デモ動画を見せる広告がトレンドなので、オファーを無くすのもひとつの施策として検討できるのではないでしょうか。

広告テキストによる改善事例

広告のテキストにおける変更によって改善した事例について紹介しました。

・LPのトップ文言とバナー文言をあわせるべきか?
文言を合わせたことで、CTRは変化しなかったものの、コンバージョン が450%に増加しました。要因として、コピーの刷り込みや遷移先での安心感、クリック後のモチベーション低下の防止ができたことからコンバージョンの増加につながったと想定しました。このことからも、新規LPにあわせてバナーを制作する場合は、ファーストビューとコピーを合わせて作成することでコンバージョンの増加が見込めるのではないかと考えます。

・★★★★★のギミックが効くのか?
よく目にする★を並べるギミックは、果たして通常配信と比較して成果は出るのかという検証をおこないました。結果、このギミックによってCPAが50%まで改善できました。★を並べる表現はエビデンスがなくても審査に問題ないため、口コミで人気がある演出がしやすくなります。※ただし、No.1表現はエビデンスを提示しないと審査に通りません。

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(図2:★★★★★のギミックの参考図)

まとめ

本記事ではアイレップ主催「EC通販企業の事例に学ぶ広告配信&クリエイティブ制作ウェビナー」の概要から一部抜粋し、クリエイティブの勝ちパターンについて、紹介しました。

アイレップでは、クリエイティブを専門とする部署の所属は100名ほど在籍しています。また、月間約3000本のクリエイティブを生産しています。高品質なクリエイティブと、アイレップの得意とする運用型広告の知見を活用し、クリエイティブにおける勝ちパターンを追求し、日々PDCAサイクルを回しています。

今回ご紹介したクリエイティブ制作に興味があれば、ぜひアイレップへお問い合わせください。

本ウェビナー本編の動画も公開しておりますので、こちらもぜひご覧ください。

この記事の著者

DIGIFUL編集部

「DIGIFUL(デジフル)」は、株式会社Hakuhodo DY ONEが運営する「デジタル時代におけるマーケティング」をテーマにした、企業で活躍するマーケティング担当者のためのメディアです。

当社がこれまでに得たデータや経験から、具体的事例・将来展望・業界の最新注目ニュースなどについて情報を発信しています。ニュースやコラムだけでなく、日常業務や将来のマーケティング施策を考えるときに役立つダウンロード資料や、動画で学べるウェビナーコンテンツも随時追加していきます。

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