「コンサルティング活用を迷っている」「どのようにコンサルティング会社を選定すべきかわからない」というマーケティング担当の方も多いのではないでしょうか。活用すると得られる効果やメリット、注意点 、選定するコツを解説します。活用する際はぜひ参考にしてください。
コンサルティング業務とは?得られる効果を解説
そもそもコンサルティング業務とは、顧客が持つ課題を解決するために、保有する専門的な知識や手法を活用して改善提案をすることです。さらに具体的なコンサルティング業務と活用した場合の効果を説明します。
(図1:コンサルティング会社の活用における疑問)
1.現状の整理・課題の発掘ができる
顧客へ課題のヒアリングや共有されたデータをもとに、コンサルタントが現状の分析や整理といった業務を実施することで、今まで見えてこなかった課題の発掘につなげることができます。
2.精度の高い改善施策を実施できる
コンサルティング会社が蓄積してきた知識やノウハウ、独自の分析手法を活用することで、自社内で実施するよりも、専門的で効果的な施策が期待できます。
3.スピーディな効果検証ができる
施策を実施するだけではなく、その後の効果検証が重要です。社内の場合、人員が確保できずに計画が後ろ 倒しになってしまうこともあります。コンサルティング会社を利用することで、プロジェクトとして計画を立てて効果検証まで実施してもらえるため、スピード感のあるPDCAサイクルを回すことが可能になります。
コンサルティングを活用するメリットとは?
コンサルティング会社を活用することで、どのようなメリットを得られるのでしょうか。紹介するメリットを参考に、自社にとってコンサルティングが必要かどうかを検討してみてください。
1.社外の知見を得られる
多くの企業や業界を担当してきたコンサルティング会社だからこその独自の知見を自社でも活かすことができます。分析や課題発掘を専門とするコンサルタントが改善施策を立案するため、問題点を見落とすことなく効果的な施策を実施できるでしょう。
2.客観的な施策を提案してもらえる
対象業界の徹底的な競合他社調査から、顧客の市場におけるポジショニングを可視化し、自社内にはない観点からの課題発掘といった、客観的な視点での提案が期待できます。
3.業務改善プロジェクトのリソースを確保できる
社内の場合、どうしてもプロジェクトを兼任するといった方法でしか、人員を確保できないこともあるでしょう。そのため通常であれば、計画通りに進めることが難しいプロジェクトも、コンサルティング会社を活用することで、計画通りの推進が可能になります。
プロジェクト推進における人員の確保が自社内で難しいと判断した場合は、コンサルティング会社を活用することはひとつの手段です。
(図2:コンサルティング会社の活用メリット)
コンサルティングを活用する際の注意点
メリットが多くある一方で、コンサルティング会社の活用において注意すべきポイントがあることも把握しておきましょう。
1.依頼内容が得意分野だと限らない場合がある
コンサルティング会社を選定し依頼したものの、内容によっては選定したコンサルティング会社が得意分野とする領域ではない場合も少なくありません。依頼してから気づくことを避けるために、選定前にしっかり過去事例や実績を確認しておくことが重要です。
2.顧客企業の経営方針に沿えないことがある
選定したコンサルティング会社によっては、そもそもの経営方針に沿わない提案や、対応できない提案をされてしまうことも。結果として再度調査や分析のやり直しや、コンサルティング会社の変更など、手間がかかってしまうことがあります。
3.コストがかかる
自社内では、実費のかからない初期分析や調査などもコンサルティング会社を活用することでコストがかかってしまいます。また、分析や効果検証を実施していくなかで追加施策が必要になるなど、追加でコストが発生してしまうことも。そのコストに見合うかどうかのシミュレーションをしっかり計算したうえで、依頼するのがベストでしょう。
(図3:コンサルティング会社を活用する際の注意点)
コンサルティング会社を選定するコツ
注意すべきポイントとして解説したように、あとから依頼内容が得意分野でないと発覚してしまうことや、自社内で対応できない提案を受けることがないようにコンサルティング会社を選定するコツを紹介します。
1.過去の実績や事例を確認する
自社と同じような業界における成功事例があるのか、またその実績をコンサルティング会社のサイトや資料から情報を収集し、確認しておくことが重要です。
どの業界に強みを持つコンサルティング会社なのかという観点から選定することで、提案内容に認識齟齬が生まれるといった事態を防ぐことができるでしょう。
2.提案内容に対応できるかどうかを想定する
契約を締結する前に、どのような提案をしてもらえるのかについてディスカッションの場を設定し、認識のすり合わせ行うことが理想的です。その場合は、顧客側からも現在解決したいことや、自社の実態をしっかり説明する必要もあります。そういったヒアリングのうえで、コンサルティング会社が具体的な改善計画を立てられるかどうかを見極めましょう。
また、認識をすり合わせたあとは、実際に提案内容が自社内で対応可能かどうか、関連しそうな部署を跨いで検討しておくとことも大切です。
コンサルティング会社を上手く活用するための心構え
メリットや注意点を踏まえて、コンサルティング会社を選定したあと、効果を最大限に発揮するために、コンサルティング会社と上手く付き合っていくコツも覚えておきましょう。
1.コンサルティング会社に期待しすぎない
コンサルティング会社に依頼したからといって、すべてにおいて対応してもらえるわけではありません。社内の他部門との調整といった顧客側でのタスクも発生するため、コンサルタントと協力し、計画に沿ってプロジェクトを推進していきましょう。
2.自社を理解してもらうための情報を提供する
コンサルティング会社に自社の理解を深めてもらうことも、上手く活用するうえで重要なコツのひとつです。理解を深めてもらうことで、根本的なボトルネックの発見や、施策実施後の改善インパクトが大きく効果的な提案につながるでしょう。
そのためにも、コンサルティング会社の調査や分析に任せきりになるのではなく、自社で現状把握できている問題点などを事前にしっかり伝えておくことが重要です。
アイレップができること
当社はデジタルマーケティング領域の業務改善を強みとしています。ここで、アイレップが提供しているコンサルティングサービスについて、少しだけ紹介させてください。
(図4:アイレップのケイパビリティ)
デジタル領域のノウハウを活かした課題発掘と業務改善の提案
アイレップでは、これまで培ってきたデジタルマーケティングの知見をもとに、クライアント企業へのヒアリングなどを実施し、現状整理や課題発掘を行います。
洗い出した課題は、緊急度や難易度をクライアント企業とディスカッションしたうえで優先順位を付け、デジタルマーケティングの強化施策をご提案します。
課題解決のための手法を提案するだけではなく、組織設計に関してご提案することも。常にクライアント企業と相談しながら進めていくため、「経営方針に沿えない」「提案内容に対し対応できない」といった認識の齟齬が起こることはありません。
また全体的な戦略方針から、個々の課題を解決するためのツールの提案や、広告運用、SEO対策といったデジタル領域における具体的な施策のプランニングができることも当社の強みといえるでしょう。
まとめ
正しくコンサルティング会社を選定し上手く活用していくことで、外部のノウハウや知見を導入した精度の高い改善施策が実施できるはずです。「社内で業務改善するリソースが足りない」「もっと専門的、且つ客観的な提案がほしい」といった場合は活用を検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の著者
DIGIFUL編集部
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