近年、令和シニアの間でスマートフォンをはじめとしたデジタルデバイスの活用率が高まっています。
仕事や趣味に対して意欲的な従来のアクティブシニアの定義にみられたように、健康意識が高い一方で、ライフスタイルや趣味し好など、これまでとは異なる傾向の事例が挙がってくるようになりました。
前回の記事では、敬老の日の企業のプロモーション施策を通じてシニア層を取り巻く新たな動きについて探ってきました。今回は、令和シニア研究所が発表した「令和シニア白書」の中身を一部紹介しながら、デジタル活用を通したイマドキのシニアの実態を探っていきます。
※本記事は2025年1月14日にITmedia ビジネスオンラインに掲載された記事を転載しております
元記事:https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2501/14/news027.html
シニアのデジタルメディア利用、当たり前に
これまでの連載で、イマドキのシニア層はデジタルデバイスの普及の影響もあり、年代間での好みや価値観による違いが小さくなるライフスタイルの「消齢化」(※)現象が進んでいること、自分に対する消費行動を惜しまないZ世代と似通ったライフスタイルになってきている可能性があるということを、さまざまな角度から捉えてきました。
(※)「消齢化」「消齢化社会」は株式会社博報堂の登録商標です
その実態を確かめるため、令和シニア研究所では20~74歳までの男女1260人にアンケート調査を実施。その結果として、デジタルメディアの活用状況については、60代の7割以上が検索サイトを利用し、9割以上がYouTubeやLINEを含むいずれかのSNSを利用していることが分かりました。
一度スマートフォンを手にすれば、シニア層もデジタル環境を積極的に利用するようになることが見て取れます。20~30代の若年層と同水準とはいかないまでも、日々の生活でデジタルメディアとの接触が当たり前となりつつあるといえます。
令和シニアのデジタル化(画像:令和シニア研究所「令和シニア白書」より)
総務省の報告書でのメディア別利用率においても高い数値が出ていました。特に60代はLINEが86.3%、YouTubeが66.3%と、シニア向けのメディアとしても非常に有効と考えられます。
全世代のメディア別利用率(画像:令和シニア研究所「令和シニア白書」より)
シニア×SNS利用=黎明期 導き出される、プロモーション施策
続きは、ITmedia ビジネスオンラインへの無料会員登録をしていただくことでご覧いただけます。
→ITmedia ビジネスオンラインに登録・ログインして記事を読む
株式会社Hakuhodo DY ONE
令和シニア研究所
山口 真由
Hakuhodo DY ONE 第一クリエイティブ本部 第三クリエイティブ局 山口部 部長
D2C業界に特化した広告代理店のディレクターを経て、2016年アイレップ(現 Hakuhodo DY ONE)に入社。入社後は化粧品・健康食品・旅行・金融業界など50代以上をターゲットにした商材・サービスを中心にプランニングと制作を担当。大学在学中に訪問介護員2級養成研修課程(ホームヘルパー2級)修了。
この記事の著者
ITmedia ビジネスオンライン
ITmedia ビジネスオンラインは各業種・職種のDXを押し進める「デジタル戦略リーダー」に向け、業務課題の解決に役立つ記事を発信しています。
ITmedia ビジネスオンラインは各業種・職種のDXを押し...
関連動画
関連記事
「サステナブルなマーケティング」がもたらす持続的な成長のあり方 Hakuhodo DY ONEが研究発表
2024.12.06
#マーケティング
#データ分析
#AI
#動画広告
#クリエイティブ
#広告
#越境するダイレクトクリエイティブStudio
#突破する動画Studio
#TEAM JAZZ
#没入するエンタメStudio
#常駐型コンサルティング
#令和シニア研究所
#サステナビリティ
#アニメーション広告
#web3.0
#クリエイティブ法務