前回の記事の最後に、「アフィリエイト広告は他のデジタル広告に比べて掲載イメージが持ちにくい」とお伝えしました。メディアによって掲載の仕方もさまざまなアフィリエイト広告について、本記事では主流のアフィリエイトサイトの特徴とそれぞれの掲載イメージについて解説します。
※本記事はCARRAC公式noteのコラムより転載しました
掲載パターン①レビューサイト
特定のテーマに絞り、体験談や独自の情報などを整理して掲載しているサイトをレビューサイトと呼びます。こちらの参考サイトではガジェットをテーマに、Apple社製品に関する最新情報を逐次発信しています。
参考サイト:https://iphone-mania.jp/
レビューサイト・獲得ユーザーの傾向
レビューサイトは、特定の製品・サービスの購買意向を持ち、深く理解することを目的とした情報収集をおこなうユーザーが訪れます。そのため、広告成果の「質」の面では、製品・サービスの継続利用をより見込めるようなユーザーの獲得が期待できるでしょう。「量」の面では、普遍的に自然検索で上位表示されたり、ニュース検索で取り扱われたりするような露出の多いサイトほど、必然的に増えていきます。
(図1:自然検索で上位表示されると閲覧数も増える)
レビューサイトの種類
①ブログ型レビューサイト
サイト運営者の主観に寄った体験レビュー記事を中心としたサイト。
②製品・サービス比較型レビューサイト
体験レビューを通じて製品・サービス選びを指南するサイト。サイト運営者の主観に寄ったサービス比較が特徴です。
種別 | ブログ型レビューサイト | 製品・サービス比較型レビューサイト |
特徴 | サイト運営者の主観に寄った体験レビュー記事を中心としたサイト。 | 体験レビューを通じて製品・サービス選びを指南するサイト。(サイト運営者の主観に寄ったサービス比較が特徴) |
代表案件例 |
・旅行体験記 ・グルメ体験記 ・アパレル など |
・脱毛サービス |
参考サイト | https://sneakerwars.jp/ | https://my-best.com/6 |
どちらも体験レビューを軸としている点では共通していますが、マッチする案件のジャンルに違いがあります。
「ブログ型レビューサイト」では、サイト運営者自ら商品・サービスの体験や情報収集をおこない、独自の視点で分析・考察した記事が掲載される傾向にあります。よって、旅行体験記やグルメ体験記、アパレルといったテーマが多いです。
一方、「製品・サービス比較型レビューサイト」は、「レビューサイト」と「比較サイト」の中間に位置する情報発信をおこないます。サイト訪問者にとって、類似製品・サービスの定量情報の比較だけでなく、サイト運営者の感想や考察も関心事になりやすいような案件ジャンルとの親和性が高いです。脱毛サービスがその代表例としてあげられ、価格や店舗数の比較もありつつ、施術による痛みの具合などといった体験談も盛り込まれています。
掲載パターン②比較サイト
類似製品・サービスを、定量情報に基づいて比較したコンテンツを掲載するサイトです。サイト訪問者に情報を整理して伝えるため、価格や容量などのスペックを軸に順位付けなどがおこなわれます。
比較サイト・獲得ユーザーの傾向
比較サイトには、製品・サービスの購買意向を有しながらも最終判断に至っておらず、どの企業の商品を購入するか検討しているユーザーが集まります。そのため、広告成果の「質」の面、「量」の面ともにレビューサイトと類似する傾向にあります。
比較サイトの種類
①製品・サービス比較サイト
原則としてサイト運営者の主観が薄く、客観的に正しい製品・サービスのスペックを一覧化して情報提供をおこないます。
②製品・サービスDBサイト
製品・サービスのデータベースを有し、ユーザーのサイト内検索をもとに情報を提供します。
種別 | 製品・サービス比較サイト | 製品・サービスDBサイト |
特徴 | 客観的に正しい製品・サービスのスペックを一覧化した情報の提供 | 製品・サービスのデータベースを有し、ユーザーのサイト内検索をもとに情報提供 |
参考サイト | https://www.cosme.net/ranking/ | https://cosmeet.cosme.net/product/search |
※補足
企業努力により製品・サービスの改善が図られるため、掲載されている製品・サービスのスペックが他製品に類似した状態になることがあります。アフィリエイトだけでなく、テレビCMなど多面的な認知活動を展開し、ユーザーに想起されやすい状態をつくることが必要となる場合もあります。
掲載パターン③ポイントサイト
ユーザーインセンティブを付与する広告コンテンツの集合体をポイントサイト(モニターサイト)と呼びます。インセンティブは、アフィリエイターが広告主から受け取る成果報酬の一部から還元されます。
(図2:図解ポイントサイトの仕組み)
ポイントサイト・獲得ユーザーの傾向
ユーザーがアクションを起こすメリットを提示できるため集客力が高く、その数を最大化させたい場合に非常に有効です。
懸念点は、インセンティブ目当てのユーザーが一定数存在します。インセンティブを付与する量が多すぎると、商品・サービスへの理解が浅いユーザーの獲得が集中して、継続率も低い、質の悪いユーザーが獲得される傾向があります。
注意点は、ポイントサイト=質の悪いユーザーの獲得傾向の高いサイト、と解釈するのではなく、ポイントサイトの活用を間違える、つまり広告運用を間違えることが、それを引き起こすと解釈ください。
ポイントサイト参考:https://hapitas.jp/register
モニターサイト参考:https://www.fancrew.jp/
掲載パターン④SNS活用型アフィリエイター
アフィリエイター自身がメディアとなり、SNSアカウントのフォロワーに対して商品・サービスを訴求します。個人ブログもSNSに分類されますが、SNS活用型アフィリエイターはテキストベースに限られた表現だけではなく、音や映像、時には自身の露出も表現手段として用いることがあります。
SNS活用形アフィリエイター・獲得ユーザーの傾向
「信頼するインフルエンサーのオススメ商品を購入する」というような比較サイトを通らない層も近年増えてきました。そうした検索エンジンを活用しないユーザーへリーチするために、SNS活用型アフィリエイターを活用するという考え方がベターです。
掲載パターン⑤一般サイト
編集方針・特徴を持たない、コンテンツの品質もさまざまなサイトの集合体が一般サイトです。日々の出来事や雑感を書き留める個人ブログをイメージしていただければ良いかと思います。
あらゆるサイトに広く掲載の網を張ることを目的に、広告掲載することが多いです。1サイトで獲得できるユーザー数は大きくないものの、相対的に低い報酬単価での掲載が可能です。そのため、プロモーション全体のCPA(新規顧客を獲得するのに費やした1人あたりのコスト)抑制に寄与します。
最後に
実は身近な存在として日常的に触れているアフィリエイト広告。ネット上のあらゆる場所に存在しているからこそ、広告効果を最大限発揮するための適切な掲載場所で安全に広告運用をすることが重要です。
今後もアフィリエイト広告について、エージェンシー目線でわかりやすく解説していきますのでご期待ください。
CARRACは、アフィリエイト広告の国内トップエージェンシーとして数々の実績・ノウハウを誇り、パートナー企業様の成果最大化に貢献してまいりました。
アフィリエイト広告に関するご相談、導入を検討されているご担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
picture:ニッパシヨシミツ
この記事の著者
株式会社カラック
デジタルマーケティングエージェンシーであるカラックでは、デジタル広告を通しパートナー企業様の課題解決・事業成長支援をおこなっております。なかでも特にアフィリエイト広告に強みを持ち、パートナー企業様と共に顧客データ分析・KPI策定をおこない、LTV視点でアフィリエイトを運用いたします。
またブランドセーフティに対する徹底した取り組みをおこない、持続的な広告効果、事業収益の最大化を支援します。
https://carrac.co.jp/
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