【マーケティングの新常識】TikTokの最新情報が分かる!2021年のアップデートを一気におさらい

2022.03.15

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すべての世代に対して絶大な人気を誇るショートムービープラットフォーム「TikTok」ですが、最近では一般ユーザーの利用だけでなく、企業のマーケティング活動にTikTokが活用される機会が増えてきています。

本記事では人気のTikTokについて、2021年に起こったアップデート情報を「マーケティング編」と「プラットフォーム編」に分けて時系列順に一気に振り返ります。

TikTokの特徴と基本的な広告活用については、以下の記事で紹介しています。
TikTok概要資料のダウンロードはこちら

※本記事は2022年2月11日現在の情報を元に執筆しています。

TikTokとは

まずはTikTokの特徴の紹介です。

ショートムービープラットフォーム
TikTokはスマートフォンに完全に特化した、縦長短尺動画プラットフォームです。ユーザーは15秒~3分の動画コンテンツを任意のタイミングでスキップや一時停止ができ、ストレスなくシームレスに動画を見続けられることが特徴です。

豊富なコンテンツの種類
人気ジャンルは「エンタメ」「料理」「ペット」「日常風景」「映画・ドラマ」「アニメ・漫画」など多種多様です。さまざまな関心を持つユーザーの興味を惹きつけられるようなプラットフォームとなっています。

2021年アップデート年表~マーケティング編~

Shopifyの管理画面からTikTokへの出稿が可能に
2月、Shopify※1とTikTokの提携により、Shopifyを利用している事業者はShopify上でTikTokに広告を出稿することが可能になりました。これにより事業者はよりシームレスにTikTok上でプロモーションをおこない、自社の商品の訴求ができるようになりました。

※1:ECサイトの開設・運営が簡単におこなえるプラットフォームのひとつ

 

TikTokリード広告の提供を開始
5月、TikTokコンテンツにおいてインスタントフォームを活用することで効果的に見込み顧客を獲得できるリード広告の提供が開始されました。このメニューでは広告を見て興味を持ったユーザーに対して必要事項をその場で入力してもらうことでリードを獲得できます。Webサイトに遷移することなく、TikTok上で完結するため効率よくリード獲得できるのが特徴です。

参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/6690/

 

TikTokブランドリフト調査を提供開始
6月、TikTokの広告効果を計測し、最適化するためのブランドリフト調査(Brand Lift Study)の提供が開始されました。ブランドリフト調査はTikTokユーザーにアンケート調査をおこなうことで認知、好意、意向といった指標を可視化して広告配信の効果を計測するソリューションです。ブランドリフト調査をおこなうことで広告配信の効果を可視化し、次回以降のプロモーション最適化に役立てることが可能です。

参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/7246/

 

Oracle Moatと連携、ビューアビリティ計測が可能に
7月、オラクルが提供するアドベリフィケーションソリューションであるOracle MoatとTikTokが連携され、広告のビューアビリティ、無効トラフィック、アテンションの測定を可能になりました。企業は自社のキャンペーンが実際の人々に見られたかを検証することができ、キャンペーンの成果を測定して改善につなげることができます。

参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/7304/

 

Spark Adsがリリース
7月、TikTok上でマーケティングをおこなう企業にとって、2021年最大のアップデートがありました。TikTokクリエイターの投稿や自社の投稿動画をネイティブ広告として配信できるSpark Adsという広告フォーマットがリリースされました。これによりTikTokクリエイターに自社商品を紹介してもらうインフルエンサーマーケティングがTikTok上で盛り上がりを見せています。詳細資料は、以下よりダウンロード可能です。

参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/7900/

 

ネットショップ作成サービス「BASE(ベイス)」が日本で連携を発表
2月にアップデートのあったShopifyとの提携加え、BASE※2とも提携され、BASEを利用している事業者はBASE上でTikTokに広告を出稿することが可能になりました。これによりBASEを利用している事業者はTikTokを活用したネットショップの集客、販促を円滑にできるようになりました。

参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/8616/

※2:ECサイトの開設・運営が簡単におこなえるプラットフォームのひとつ

 

AppsFlyer「SKAN Index Powerランキング」で1位を獲得
10月、AppsFlyerの「SKAN Index Powerランキング」で1位を獲得しました。「Performance Index」は、モバイル広告に強みを持つメディアやプラットフォームのランキングとして、モバイルマーケターにとって最適なメディアやプラットフォームを見つけることに役立っています。「Performance Index」は毎年発表されており、第13回となる今年は、新しいカテゴリーとして「SKAN Index」が追加されました。このカテゴリーは、メディアやプラットフォームがSKAdNetwork API※3にどのように適応したかを評価するもので、TikTokは、この「SKAN Index Power ランキング」で1位を獲得しました。

参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/8917/

※3:Appleが提供するプライバシーに配慮したトラッキングツール。IDFA(広告識別ID)を使わず、どの媒体(アプリ)からどれだけインストールが発生したのかを計測可能にしたツール

2021年アップデート年表~プラットフォーム編~

青少年保護強化のために年齢認証システムを全ユーザー向けに変更
2月、TikTokはユーザーの安全性とプライバシーの保護を目的に年齢認証システムを全ユーザーに適用しました。これにより新規登録時に実施していた年齢認証を、新規登録時に年齢認証を経ていない従来から利用している全ユーザーに対しても適用されることになりました。

参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-changes-the-age-verification-system-to-be-applicable-for-all-users

 

TikTok LIVE Gifting機能が開始
3月、TikTokのライブストリーミング機能であるTikTok LIVEの新しい機能としてGiftingがローンチされました。TikTok LIVEで使えるバーチャルアイテムを使用しユーザーとLIVE配信者が直接交流できるようになりました。

参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-live-gifting

 

配慮を促すための新たなコメントツールの提供を開始
3月、TikTokコミュニティにおいて他者への敬意や配慮を持ったコミュニケーションの促進を補助するための、新たな機能をリリースしました。ひとつ目の機能は、クリエイターが、自身の投稿したコンテンツへのコメントをより細かく制御できる機能で、ふたつ目の機能は、他者の投稿に対し思いやりのないまたは不適切なコメントを含むコメントを投稿することを、再検討するよう促す機能です。これにより誹謗中傷等のクリエイターを傷つける行為の減少が予想されます。

参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/rethink-feature

 

「自動字幕起こし機能」提供開始
4月、クリエイターの動画投稿に対し自動的に字幕を生成し、視聴者がコンテンツを読んだり聞いたりできる機能がローンチされました。クリエイターがコンテンツを作成する際、動画をアップロードまたは録画した後、編集ページで「自動字幕起こし機能」を選択すると、動画に含まれる音声から、自動で字幕が生成され、ユーザーはその字幕を動画に表示して投稿することが可能になります。

参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/auto-captions

 

動画投稿時に「食べログ」へのリンク設定が可能に
4月、レストラン検索・予約サイトの食べログと連携し、一部ユーザーを対象にTikTokの動画に食べログの店舗詳細ページへのリンクを設定できる「グルメリンク」機能が開始されました。これにより、動画を見たユーザーは食べログへのリンクボタンをタップするだけで飲食店の「住所」「メニュー・コース」「予算」などの情報をすぐに確認できるようになりました。

参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/6608/

 

1分以上の長尺動画の提供開始
7月、これまで、投稿できる動画の最長が60秒だったところ、最大3分の動画を撮影・アップロード・編集できるようになりました。これにより長尺でより多くの情報量を盛り込んだ動画が投稿できるようになりました。

参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/introducing-longer-videos

 

TikTok Gated LIVEがローンチ
8月、配信者がより高品質なTikTok LIVEの配信をしたり、TikTok LIVEで新たなファンを獲得したり、販促に活用したりすることに活用できるチケット制のTikTok LIVEが実施できる新機能である「TikTok Gated LIVE」がローンチされました。「TikTok Gated LIVE」では事前に発行したシリアルコードをチケット販売サイトなどを通じ有料販売またはキャンペーンによるファンへの配布など配信者にとって適した方法で事前配布することが可能となります。

参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-gated-live

 

10代向けの安全とプライバシーへの取り組みのさらなる促進
8月、10代のユーザーに対する積極的な保護をさらに強化するために、13〜17歳のユーザー向けにいくつかの新たな機能変更及び導入を発表しました。

一点目はダイレクトメッセージのプライバシー設定の変更です。10代の若者が自分のプライバシー設定について能動的に決めることを促すために、16歳から17歳のユーザーがTikTokに参加する際、ダイレクトメッセージはデフォルトで「オフ」に設定することとしました。

二点目はビデオ視聴可能な範囲の設定です。各動画で、クリエイターは投稿前に誰が視聴できるかを決めることができます。13〜15歳のアカウントはデフォルトで「非公開」に設定されており、非公開アカウントは動画の視聴設定の「誰でも」がオフになっていて、フォロワーまたは友達とコンテンツを共有することを選択することができます。

三点目はビデオをダウンロードできるユーザーの選択です。16〜17歳のユーザーにダウンロードの仕組みを理解いただけるよう、追加のポップアップを表示し、最も快適なオプションを選択できるよう促します。ダウンロード機能をオンにすることを選択した場合、他の人が自分のビデオを実際にダウンロードできるようになる前に、その選択を再度確認するように求めるポップアップが表示されるようになりました。最後にプッシュ通知の時間管理です。13〜15歳のアカウントは午後9時以降のプッシュ通知を受信せず、16〜17歳のアカウントは午後10時からプッシュ通知を無効にします。

参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-young-generation

 

「2021年ヒット商品ベスト30」で「TikTok売れ」が第1位に
11月、2021年にヒットした数多くの商品の中から、日経トレンディが選ぶ「2021年ヒット商品ベスト30」が発表され、TikTok動画を見たことがきっかけとなり、お菓子から書籍、高級車まで幅広いジャンルの商品が売れるという現象「TikTok売れ」が第一位となりました。ニューノーマル2年目となった2021年は、新しい生活様式に必要なモノを揃えるための消費が主流だった2020年とは異なる、新しい購買行動によるヒット商品やトレンドがいくつも生まれた一年となりました。その新しい購買行動を象徴するのが、今回第1位に選ばれた「TikTok売れ」です。

参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/9222/

 

クックパッドと機能連携し、TikTok動画にレシピ情報を連携できる「クックパッドリンク」を提供開始
11月、TikTokの動画に、レシピサービス「クックパッド」のレシピページへのリンクを設定できる新機能「クックパッドリンク」の提供を開始しました。これにより、TikTok上の料理動画からレシピ詳細を簡単に知ることができ、視聴して気になった動画の料理を実際に作って楽しめる、新たなコンテンツ体験が可能になりました。

参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-and-cookpad-collaborate-to-launch-first-cookpad-link-in-japan

 

TikTok流行語大賞2021の発表
12月、『TikTok Creator’s Lab. 2021 Celebrations』を開催し、「TikTok流行語大賞2021」大賞・部門賞、及び「TikTok CREATOR AWARD 2021」最優秀賞を発表しました。「TikTok流行語大賞2021」の大賞は、7月に投稿した動画・楽曲が圧倒的共感を生んだ、アーティスト・なかねかなによる「#モテすぎて草誘ってて森」に決定。「TikTok流行語大賞2021」特別賞は、和田アキ子の「#YONA YONA DANCE」が受賞。和田アキ子と多数の人気TikTokクリエイターの世代を超えたコラボレーション動画は大きな話題を呼びました。また、この楽曲を使った多種多様な動画がユーザーから投稿され、TikTok内での楽曲総再生数は4億回を突破。その現象を称えて特別賞の授与が決定しました。

参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/9422/

2022年これまでに発表されているアップデート

動画へのギフティングが可能となるTikTok Video Gifting(ギフティング)機能を開始
1月、TikTokで使えるバーチャルアイテム(以下「ギフト」)を使用し、TikTok LIVEへのギフティングに加えて、新たにTikTok動画そのものへのギフティングも可能になる「TikTok Video Gifting」機能をローンチ。これによりLIVE配信以外でもクリエイターに対して応援の意を込めてGiftingが可能になります。

参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-starts-tiktok-video-gifting

 

ウェザーニュースと地震速報通知システムを運用開始
2月、ウェザーニュースと地震速報通知システムの運用を開始しました。日本国内で震度5弱以上の地震が観測されると、日本のTikTokユーザーに対して自動的に地震速報をプッシュ通知します。

参考:https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-and-weather-news-begin-operating-an-earthquake-alert-notification-system

まとめ

2021年1年間のアップデートを一気におさらいしました!いかがでしたでしょうか。

掻い摘んでご紹介しましたが、非常に多くのアップデートがあったことが分かると思います。ここまでアップデートが多いのはTikTokが急成長しているプラットフォームであることを示しており、アップデート内容も多岐に渡ります。特に若者に向けたプライバシー保護の取り組みに力を入れており、今後もより安心安全で使いやすいプラットフォームになっていくことが予想されます。加えて広告メニューの拡充により、今まで以上にTikTokが企業のマーケティングに欠かせないプラットフォームになっていくことでしょう。

本記事についてやその他のサービスについてご関心・お悩みをお持ちの方は、ぜひアイレップへお問い合わせください。

 

▼関連資料

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この記事の著者

井内 拓真

北海道の札幌出身で、小樽商科大学商学部を卒業後、2020年にアイレップへ新卒として入社。入社後から一貫して、クライアント企業へのメディアプランニングや媒体社向き合いの業務に従事。メディアプランニングはBtoBから玩具メーカーまで幅広い業種での企画・提案経験を持つ。

担当する媒体社は、ヤフー社やLINE社をはじめ、TikTokを展開するByteDance社やSpotify社など多岐にわたる。2020年4月より昨今のITPをはじめとするアンチトラッキング環境へ対応すべく、アイレップ社内で発足されたプロジェクトチームに参画。

北海道の札幌出身で、小樽商科大学商学部を卒業後、2020年に...

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