TikTokの基本とクリエイティブ作成時の注意点から運用型広告配信までの設定方法

2022.03.31

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最近流行りのTikTok。実は使ったことがない……といった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?今回はTikTokの基本情報とその特徴や広告配信の際の注意点について、運用担当者向けの詳細情報を交えながら紹介します。

TikTokとは?

TikTokとは、ショートムービーを作成・投稿できる動画プラットフォームです。エンタメから教養、日常生活、購入品紹介などさまざまなジャンルのコンテンツがあり、ユーザーを飽きさせることのないおすすめフィードで多くの人々を魅了しています。

TikTokの特徴

データでみるTikTok

TikTokは今や世界中でユーザー数が10億人を超える巨大動画プラットフォームです。※1グローバルダウンロードランキングにおいては2021年上半期において1位。ダウンロード数においては30億回を突破しました。※2

※1 参照元:https://newsroom.tiktok.com/en-us/1-billion-people-on-tiktok
※2 参照元:https://sensortower.com/blog/app-revenue-and-downloads-1h-2021
      https://sensortower.com/blog/tiktok-downloads-3-billion

TikTokをユーザーが使うシーンとは……?

GoogleやYahoo!を使うときは、何かを探しているシーンが思い浮かびますが、TikTokユーザーはどのようなタイミングでアプリを起動するのでしょうか?さまざまなシーンが想定されますが、なかでも“リラックスや気分転換をしたいとき”に利用されるケースが多いと言われています。楽しさ、ポジティブさを求めて動画に夢中になるユーザーが集うプラットフォームと言えるでしょう。

参照元:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/7869/

比較でみるTikTok

他媒体と比較してのTikTok

TikTok広告は若年層を含む、幅広い年層中心に広告リーチができ、ユーザーがリラックスしているシーンにおいて広告掲出ができることが魅力です。従って、比較的動画広告が受け入れられやすく、ユーザーとの友好的なコミュニケーション構築には打って付けです。またTikTokユーザーには情報感度が高く、トレンドを作るイノベーターが多く存在しています。よって消費者行動を引き起こしやすい傾向があり、同時にTikTokは動画での専有面積が広く、「動きで伝える」広告に適していると言えるでしょう。

相性の良い商材・サービスは?

TikTokにおいては動画広告中心であることから、色味や使用イメージを伝えることが重要なコスメや、デザインや着用イメージを伝える必要のあるファッション商材において適している傾向があります。また、オンライン利用に慣れているユーザー層も多く、オンライン・キャッシュレス決済領域の親和性が高いため、クレジットカード商材の出稿も多くみられます。

活用事例

TikTokのブランドエフェクトを使うことで、ユーザーは新しいコスメをバーチャル上で試したり、髪色を変えたりする体験ができます。

参考:https://www.tiktok.com/tag/%E9%AB%AA%E8%89%B2%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%B8
(参照元:TikTok #髪色チェンジ より)

参考:https://tiktok-for-business.co.jp/archives/9297/
(参照元:TikTokForBusiness 公式「コーセーの新商品「ヴィセ リシェ パノラマデザイン アイパレット」で叶う、立体感のある目もとをTikTokで擬似体験!〜NiziU出演のCM楽曲の世界観も体感できるエフェクト登場〜」)

広告配信時の注意点(クリエイティブ)

おすすめの配信素材・イメージ

オーガニックのコンテンツと同じテイストのものは相性が良く、ユーザーに好まれる傾向があります。テンポの良い音楽の選定やリズム感の表現された広告動画素材がおすすめです。またモデルがダンスしているバナーに限らず、商材画像等を音楽に合わせて切り替える広告も有効です。

参考:https://www.tiktok.com/business/en/inspiration/maybelline-323
(参照元:TikTokForBusiness 公式「Maybelline」)

セーフゾーンについて

広告制作時に配慮すべきポイントがふたつあります。1点目のポイントは重要な表現は入れつつ、可能な限り短いテキストを設定することです。結果として視認性が高くなり、クリエイティブのセーフゾーンが広くなります。2点目のポイントは重要なコピーや表現はセーフゾーンに入れて作成することです。セーフゾーンこそ特に閲覧されうる領域になるため、重要なメッセージを保証領域内に収める必要があります。

(図1:クリエイティブセーフゾーンの説明)

参照:2021/12/16 開催 TikTok For Business Webinar第2部 ウェビナー資料

(図2:クリエイティブセーフゾーンの説明 広告テキスト行数ごとの違い)

参照:2021/12/16 開催 TikTok For Business Webinar第2部 ウェビナー資料

※2021年11月時点の情報です。最新情報はこちらをご確認ください

運用型広告配信時の注意点(入稿・運用)

予算設定について

予算の設定金額が小さいと配信がシュリンクする傾向があり、「日予算=目標CPA×20」での設定が媒体推奨となります。CPA1,000円の地点をCVとして設定する場合の日予算は「1,000(円)×20=20,000(円)」の計算となり、2万円での設定が推奨されます。1か月配信の予算は「1,000(円)×20×30(日)=600,000(円)」の計算となり、60万円もしくはそれ以上の予算設定が必要となります。

コンポーネントと最適化

TikTokはキャンペーン、広告セット、広告の3つの階層から構成されています。学習最適化は広告セットを起点にワークします。初期学習には、ひとつの広告セットにつき50CVが必要となります。

目標に応じた最適化と課金形態

TikTokにおいては目標に連動して課金形態が決定します。例えば「Webサイトのコンバージョンを増やすこと」が目的の場合、「oCPM課金」となります。

※oCPMとはインプレッション課金型を指します

参照元:https://ads.tiktok.com/help/article?aid=9686

(図3:プロモーションの目的別の課金形態)

参照:2021/12/16 開催 TikTok For Business Webinar第2部 ウェビナー資料

オークションの仕組み

システム観点からのオークションは、その広告がどれくらいの価値をもたらすのかをeCPM(estimatedCPM)という指標に換算し、eCPMの値で競争がおこなわれます。eCPM算出の計算式は下記となります。

(図4:oCPMモードにおけるeCPMの算出方法)

参照:2021/12/16 開催 TikTok For Business Webinar第2部 ウェビナー資料

2種類の入札タイプ

入札タイプは「目標成果単価上限」と「最小単価入札」の2つのタイプがあります。目標成果単価上限のメリットはCPAが安定しやすいことです。ただし、CTR/CVRが低い、もしくは下がると、配信量が減少しやすく、予算のコントロールが難しくなる傾向があります。「最小単価入札」は予算投下を優先し、配信量は安定しやすい反面、CTR/CVRが低い、もしくは下がると、CPAが上昇する傾向があります。

(図5:入札タイプ別の強みと弱み)

参照:2021/12/16 開催 TikTok For Business Webinar第2部 ウェビナー資料

(図6:入札タイプ別のCPA分布)

参照:2021/12/16 開催 TikTok For Business Webinar第2部 ウェビナー資料

(図7:広告配信時の設定項目と設定のポイント)

参照:2021/12/16 開催 TikTok For Business Webinar第2部 ウェビナー資料

まとめ

TikTok広告の導入をご検討の際は、まずは媒体特徴をつかみTikTok使用ユーザーをイメージすることが重要です。広告配信の際は、配信設定が配信目的とマッチすることで、より効果的な広告配信につなげることができます。成果向上のカギを握るクリエイティブにも十分こだわることで、見違えるほど成果改善するケースもあります。TikTokの特徴を活かした広告配信をご検討ください!

本記事について、少しでもご興味をお持ちのかたは、ぜひお問い合わせください。

この記事の著者

DIGIFUL編集部

「DIGIFUL(デジフル)」は、株式会社Hakuhodo DY ONEが運営する「デジタル時代におけるマーケティング」をテーマにした、企業で活躍するマーケティング担当者のためのメディアです。

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