本記事では、今後自社商品を選んでもらう際のポイントとなるブランディングについて、アイレップが提供している「ワークショップ型ブランディング」を紹介いたします。
ブランディングとは
あらゆる商品やサービスがあふれる世の中。ほとんどの商品は機能面での差異がなくなるコモディティ化を起こし、単に機能を全面に押し出せば買ってもらえる時代ではなくなっています。
そこで、機能面ではない部分を明確に差別化し、選んでもらうための見せ方や活動が重要になります。それこそが、ブランディングなのです。
アイレップでは「企業や商品、サービスが持つ独自の価値(強み・ポジション)を発見し、翻訳することで、人々から選ばれるブランドを形成する」この一連の活動をブランディングであると考え、この側面において課題を抱えるお客様とともにブランドを作りあげています。
(図1:アイレップが考える「ブランディング」)
ブランディングのメリット
はじめに紹介した「選ばれる」というメリット以外にも、ブランディングには下記のようなメリットが考えられます。
① 価格競争からの脱却
ブランディングをおこなうことで、機能面の価値以外にも、他の商品と比べた際に生活者が「選ぶポイント」が確立されているので、価格が競合の商品と比べて高かったとしても、選ばれる商品にすることができます。
② 販促コストの削減
商品のファンが増え、いわゆる「指名買い」をおこなってくれる顧客が増加することで、販促費用を抑えていくことが可能です。
③ 社員のモチベーション向上
働くモチベーションをあげる原因は複数ありますが、報酬や福利厚生以外にも、自社に対する愛着が強くなることが考えられます。
また、企業の一員であることに誇りを持つことで、ブランドの魅力を高めるような仕事をしてくれる好循環が生まれます。
④ 優秀な人材確保
ブランド価値が高まることでその企業に入社したいという人が増え、それにより企業の採用活動の円滑化が期待できます。
ブランディングの実施が難しい理由
ご紹介したように、ブランディングにはさまざまなメリットがあります。ただ、メリットは把握していても、「自社で取り組むのは難しそう」「何から手を付ければいいか分からない」「社内の認識合わせが難しそう」などのお悩みを抱えている担当者の方は少なくないと思います。
また、企業や商品の向く方向を決めるブランディングは、現場担当者の一存で決定することは困難であることもあり、なかなか実施に漕ぎ着けることのできていない企業が多いのが実態です。
そこでアイレップでは、現場担当者から、決済権を持つ方など、企業のブランディング検討に関わる全員が一同に介することで、ブランド形成のための意見交換から合意形成までのスピードを上げることができる、ワークショップ形式でのブランディングプランをご用意しています。
アイレップの「ワークショップ型ブランディング」
ブランド形成までの流れ
① 事前準備
まず現状の戦略や課題に感じている部分を共有いただきます。同時に当社でも市場環境の理解や知見から方針を探ります。それらを踏まえたワークショップ内でのゴールを定め、ワークの内容を設計します。
その後、会社の強みや思想・理念といった目指す姿と、どのようなターゲットに届けたいかなどワークショップ内で議論いただく項目について事前にお伝えし、各メンバーの考えや意見を持ち寄っていただいた上でワークショップを進行していきます。
② ワークショップ当日の流れ
ワークショップは1日完結です。当日はできる限り複数部署・幅広い年次の社員の方に参加いただき、役職ごとの違いなども吸い上げながら参加者の意見をアイレップのメンバーがヒアリングしていきます。
それらの言葉をもとにブランドの価値を体系的に整理します。本ワークショップでは、「ブランドエクイティプラミッド」という価値整理のフレームワークを用いて、具体的なステートメント(ブランドの目指す姿)の草案を制作します。
(図2:ブランドエクイティピラミッド)
③ ワークショップ後の流れ
ワークショップで制作したブランドエクイティピラミッドや、ワークショップ内で得られた要素から、ブランドアイデンティティを策定します。
それらを社外のパートナーや、社内の共通認識として活用していくための資料=「ブランドガイド」にまとめます。ブランドガイドを作成することで、あらゆるアウトプットにおいて、ブランドの一貫性を保つことが可能になります。
(図3:ブランドガイドイメージ)
また、アイレップでは、ブランドアイデンティティに則ったビジュアルやブランディング動画をはじめ、獲得領域までを視野に入れたクリエイティブ制作が可能です。
ワークショップでブランディングをおこなうメリット
ワークショップをおこなうメリットは以下の5点です。
① 第三者(アイレップ)と議論することで、新たな柔らかい視点が生まれる。
② さまざまな部署・役職が集まり、立場を超えた議論ができる。
③ 全ての参加者が能動的に意見を発信しやすい場である。
④ スピード感をもって、戦略〜施策実行までの合意を得られる。
⑤ 「課題解決」「合意形成」を並行しておこなうことができる。
(図4:ワークショップ型ブランディングのメリット)
ワークショップに参加された企業ご担当者A様の声
新規事業の立ち上げに際し、実際にワークショップに参加されたA様より、以下の通り感想をいただきました。
新規事業の立ち上げにあたり、社員それぞれが、自分の熱い想いを胸に秘めながら望んできた。
このワークショップを通じて、社外のファシリエーターが客観的な立場から、私たちの素直な想いを引き出し言語化してくれたことで、自分たちの将来像やありたい姿を明確化し、イメージをさらに膨らませることにつながった。
また、自分たちの想い、相互の考えを深く知ることになり、自分たちが自らブランディングを創造していく主体者であるという前向きで広がりのある推進力となった。
まとめ
今回は、アイレップが提供している「ワークショップ型ブランディング」を紹介しました。ワークショップをおこなうことで、スピーディーに、社内のさまざまな立場の考えや想いを反映させたブランディングが可能になります。
日々あたらしい商品やサービスが生まれる中で、価格ではない部分でお客様から選ばれるためにも、ブランディングは不可欠です。
当社では、今回紹介した「ワークショップ型ブランディング」以外にも、生活者への事前調査を組み込んだブランディングプランなどもご用意しています。ブランディングについて、知りたい、やってみたいなど、少しでも興味をお持ちのかたは、ぜひアイレップへお問い合わせください。
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▼執筆者プロフィール
栗原 志帆
▼プロフィール
外資広告代理店でアートディレクターとして従事。コスメやアパレル、ドラッグストア商材などの女性向けブランドの広告から商品開発までを多く担当する。2020年よりアイレップへ参画し、ブランディング領域の統合提案チームとして活動。プライベートでは2児の母として、毎日ママチャリでキャットストリートを爆走中。
▼趣味 / 特技
マンガと韓国ドラマを愛しています。
羽田 朱音
▼プロフィール
アイレップに入社後、インタラクティブデザインDiv.に配属。デザイナーとしてグラフィックデザインを武器にした提案・制作に従事。アパレル・美容・インフラなど幅広い業種にてブランド視点での広告デザインを手掛ける。
▼最近はまっていること
TRPGの動画を延々と見続けること。
この記事の著者
DIGIFUL編集部
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