ウェビナーレポート「Google アナリティクス 4 基礎導入編ウェビナー ~施策に活かすための基礎知識を紹介~」
当社では、「Google アナリティクス 4 基礎導入編ウェビナー ~施策に活かすための基礎知識を紹介~」と題し、マーケティング担当者様やWeb担当者様を対象にしたウェビナーを6月29日(火)に開催しました。
2020年10月にGoogle アナリティクス 4(以下、GA4)が発表され、今後はGA4がGoogle アナリティクス の主流となります。そのためGA4の理解をいち早く深め、マーケティング施策へ活かしていくことが求められています。
本ウェビナーでは新しいGA4に焦点を当て、データ分析初心者に向け、ツールの概要や使い方について解説しました。
ウェビナー概要
GA4とは
GA4とは、Google アナリティクスの新しいプロパティです。これまでのGoogle アナリティクス(ユニバーサル・アナリティクス)とは異なり、アプリとWebサイトを横断して計測することができ、さらには機械学習を活用して解析をおこなう機能も備えています。
(図1:GA4への変遷)
GA4の注目機能
データを活用するにあたり、さまざまなデータが分断されていたり、生活者の行動の多様化によって何をKPIとしたらよいのかわからないといったような課題を抱えるシーンがあります。GA4はこれらの課題に対応する機能を備えています(図2)。
(図2:GA4の特長)
(1)クロスプラットフォーム
GA4では、アプリとWebサイトを横断してひとつのレポートでデータを確認することができます。これまではアプリとWebサイトそれぞれのデータをGoogle Cloud Platform(GCP)のデータウェアハウスサービスであるBigQueryにエクスポートする必要がありました。
(2)ユーザー予測指標
GA4の機械学習機能によって、「購入の可能性」「離脱の可能性」「予測収益」の3つを予測することが可能になりました。これによって蓄積されたデータをKPIとしてモニタリングするだけでなく、予測という将来動きを考慮したKPIを設定することができます。予測指標は分析における指標や広告配信におけるオーディエンスリストの条件として利用できます。
(3)オーディエンストリガー
オーディエンストリガーは、複雑な条件を付けたコンバージョン(イベント)の計測を
管理画面上で簡単に設定することができる機能です。つまりユーザー行動に応じてより柔軟なコンバージョンを作成することができます。設定したコンバージョンは、Google 広告へエクスポートすることでスマート自動入札のコンバージョンとして利用したり、分析に利用することが可能です。
(4)BigQuery自動連携
ユニバーサル・アナリティクスとは異なり、GA4では無償版をご利用の場合でもBigQueryと自動連携をおこなうことができます。これによってオフラインデータとの統合や分析、広告施策などに活用が可能になります。
従来のGoogle アナリティクスとの差異
ユニバーサル・アナリティクスのデータはGA4に引き継ぐことができないため、早めにGA4でのデータ計測をスタートすることを当社では推奨しています。
GA4では、データの計測方法が変更されています。今までは「ヒット」という単位でデータが送信、計測されていました。ヒットには「ページ」や「イベント」、「eコマース」などいくつかの種類があり、それぞれに対応したデータが計測されていました。GA4では計測方法が「イベント」ベースに変更されており、ページビューやコンバージョンなどもイベントとして計測されます。
また指標の定義についても変更があり、GA4では「直帰率」という指標は廃止されています。その代わり「エンゲージメント指標」という指標が追加されており、Webサイトへの満足度(≒エンゲージメント)をこの指標で評価することになります。
さらにアカウント構造(図3)やレポート画面もユニバーサル・アナリティクスから変更されています(図4)。特にレポート画面については大幅にリニューアルされており、主要レポートをはじめ、セグメントの作成方法なども変更されています。
(図3:アカウント構造の違い)
(図4:GA4のレポート画面)
GA4のデータ計測の為のステップ
GA4でデータ活用するには当然まずデータを計測する必要があります。その計測のためにはGoogle アナリティクスの管理画面上でGA4のプロパティを作成し、タグを設定する必要があります。GA4のタグはユニバーサル・アナリティクスとは別物になります。
データを計測できるようになれば、コンバージョン設定やeコマース設定などの計測環境の整備、上記でご紹介したクロスプラットフォーム環境の構築や予測指標/オーディエンストリガーによる施策活用などを進めていくことを推奨しています。
GA4の今後
GA4は今後もさらなる機能拡張が進み、今後GA4がGoogle アナリティクス の主流になっていく予定です(図5)。
(図5:GA4のロードマップ)
特に注目したいのはアトリビューション分析に関する機能のリリースです。ユニバーサル・アナリティクスでは備わっていた機能ですが、まだGA4には実装されていない機能になります。これがリリースされることで、チャネルごとのパス分析レポートやさまざまなアトリビューションモデルの比較レポートを利用することができます。
まとめ
本ウェビナーでは、GA4の概要や特有機能、これまでのGoogle アナリティクスとの違いと今後のGA4についてご紹介しました。
これからはGA4が主流となるため、いち早く導入し機能への理解を深め、施策に活用できる土台を構築することが求められます。当社ではGA4の導入・環境整備から活用までの支援をおこなっております。GA4に興味がございましたらぜひHakuhodo DY ONEへお問い合わせください。
なお、本ウェビナーの様子は以下から動画でご覧いただけますので、こちらも併せてご確認ください。
この記事の著者
DIGIFUL編集部
「DIGIFUL(デジフル)」は、株式会社Hakuhodo DY ONEが運営する「デジタル時代におけるマーケティング」をテーマにした、企業で活躍するマーケティング担当者のためのメディアです。
当社がこれまでに得たデータや経験から、具体的事例・将来展望・業界の最新注目ニュースなどについて情報を発信しています。ニュースやコラムだけでなく、日常業務や将来のマーケティング施策を考えるときに役立つダウンロード資料や、動画で学べるウェビナーコンテンツも随時追加していきます。
デジタルマーケティングの最新情報や知見を得るための信頼できる情報源の1つとしてお役立てください。
「DIGIFUL(デジフル)」は、株式会社Hakuhodo ...