infoseekの検索技術マルチ・プロセス・スコアリングについて。
2003年2月、infoseekは新しい検索システム「マルチ・プロセス・スコアリング」を搭載した検索エンジンを3月を目処にリリースすると発表しました。infoseek の発表によると、マルチ・プロセス・スコアリングはウェブサイトの重要性を評価する際にそのサイトにリンクを張っているサイトも評価対象に加え、リンク元の評価が高い場合はリンク先のサイトも高く評価するというシステムとのことです。Google や Teoma といった最新の検索エンジンが採用しているリンク構造を考慮したウェブサイト評価技術が infoseek にも導入されたことになります。
…というプレスリリースが流れたのが2003年2月。しかしインフォシーク（現在は楽天が所有）から「マルチ・プロセス・スコアリング」という言葉が聞かれたのはこの１回きり。それ以来、プレスリリースやメディアでこの「マルチ・プロセス・スコアリング」という文字を見たことは一度もありません。マルチ・プロセス・スコアリングが実装された形跡は結局確認できず、おそらく何らかの問題が発生して失敗したのではないでしょうか。現在はデフォルトのページ検索がGoogleに変わっているので何も問題もありません。
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