Google アナリティクスの新たなプロパティであるGA4 プロパティについて、本記事ではSA360との連携メリットを紹介します。さらに、GA4とSA360との連携手順も解説します。
SA360とは
SA360は、Search Ads 360(検索広告360)の略称で、Google マーケティング プラットフォームの製品のひとつです。複数の検索エンジンやメディアチャネルのキャンペーンを横断して管理できる検索広告ツールです。複数プラットフォームにまたがる検索広告を、SA360上で一括管理することにより、効率的なキャンペーンの実施、正確な成果計測が可能になります。また、自動入札によりキャンペーン成果の向上を図ることも可能です。
GA4とSA360を連携するメリット
SA360は単体でも利用できますが、Web解析ツールであるGA4と連携することで、3つのメリットが得られます。
1.GA4のレポート上でSA360キャンペーンの配信結果をサイト内データと組み合わせて確認できる
2.GA4からSA360にコンバージョンデータを移行し、レポーティングに利用できる
3.GA4からSA360にWebやアプリ内でのエンゲージメントデータを移行し、レポート上で利用できる
これらのメリットは、新しいSA360へのアップグレードをおこなっていることを前提としています。SA360のリニューアル版につい考ては以下のページをご確認ください。
参考:https://skillshop.exceedlms.com/student/path/406471/activity/634143
GA4とSA360を連携する方法
GA4とSA360を連携するには、GA4 プロパティの編集者権限と、SA360の管理者権限を持っている必要があります。
1.GA4管理ページで、目的のアカウントとプロパティが選択されていることを確認します。
2.[プロパティ]列の[サービスとのリンク]で、[検索広告360のリンク]をクリックします。
3.リンクの表で[リンク]をクリックします。
(図1:「検索広告360のリンク」および「リンク」をクリック)
4.[アカウントを選択]をクリックします
(図2:「アカウントを選択」をクリック)
5.アカウントを選択した後、[確認]をクリックします。
6.[次へ]をクリックします。
7.構成の設定を確認します
・「パーソナライズド広告を有効にする」はデフォルトでオンになっています。この設定によって、アナリティクスのデータを使用して広告をパーソナライズできます。
・「キャンペーン アトリビューションを有効にする」はデフォルトでオンになっています。この設定がオンになっていると、SA360のキャンペーンデータをインポートできます。
・「費用データレポートを有効にする」はデフォルトでオンになっています。この設定がオンになっていると、SA360の費用データをインポートできます。
・「自動タグ設定を有効にする」はデフォルトでオンになっています。自動タグ設定を使用すると、ユーザーが広告をクリックしてサイトページを開いたときに、ランディングページURLにgclidパラメータが追加されます。gclidパラメータによって、参照元、メディア、キャンペーンなどの情報がGAに渡されます。
8.[次へ]をクリックし、設定を確認して送信します。
参照元:https://support.google.com/analytics/answer/11085214?hl=ja&ref_topic=9306488
まとめ
GA4とSA360を連携させることで、SA360の成果をGA4のデータと組み合わせてレポート上で把握することができます。また、コンバージョンデータやサイト内のエンゲージメントデータをGA4からSA360に移行することで、検索広告の配信最適化に利用することができます。GA4を利用したデジタルマーケティングについてお悩み、ご相談がある場合はお気軽にお問い合わせください。
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この記事の著者
島田 拓来
2015年アイレップへ入社。専門領域はGoogle アナリティクス、tableau®設計構築。SEO領域のディレクター業務を経てアナリストに。Google アナリティクス、Adobe アナリティクスのデータ活用のほか、ダッシュボード構築のプロジェクトが得意。
趣味:料理、料理動画を見ること
2015年アイレップへ入社。専門領域はGoogle アナリテ...