2018年1月の検索エンジン順位変動(モバイル・PC)とその動向をまとめました。
順位変動観測指標の説明についてはこちら
2018年1月変動状況:モバイル版20位まで
2018年1月変動状況:モバイル版50位まで
2018年1月変動状況:PC版20位まで
2018年1月変動状況:PC版50位まで
モバイル・PCの変動状況比較(Google 検索20位まで)
※ 移動平均:当日を含む直近10日間の変動幅平均
業界別変動状況
2018年1月変動状況:モバイル版20位まで:人材業界
2018年1月変動状況:モバイル版20位まで:旅行業界
2018年1月変動状況:モバイル版20位まで:小売/通販業界
2018年1月変動状況:モバイル版20位まで:不動産業界
2018年1月変動状況:モバイル版20位まで:メーカー系(自動車・コスメ・家電)
2018年1月変動状況:モバイル版20位まで:金融業界
※業界別変動状況はモバイル版のみ掲載
2018年1月 検索エンジン動向
2017年12月21日
米Google 、Google アシスタント 向け音声回答の品質評価ガイドラインを公開
2017年12月21日、米Google はGoogle アシスタント を対象とした音声回答の品質評価ガイドラインを公開しました。
これまでGoogle は検索等のサービスに対して、品質評価ガイドラインを公開してきました。Google アシスタント の音声対話については、デバイス画面の視認を必要としないアイズフリー(※)の技術を利用しているため、独自のガイドラインを定めています。
今回のガイドラインでは、Google アシスタント が発話の内容を評価するにあたって以下の評価項目を設けています。
-
情報の満足度:
回答内容がユーザーのニーズを満たしているか(検索品質評価ガイドラインのNeeds Met評価に該当) -
長さ:
多すぎず少なすぎず、コンテンツに対して適切な量の情報を伝えられているか -
分かりやすさ:
文法的に正しくネイティブスピーカーが話すような表現になっているか、引用元が明確か -
発音・韻律:適切な発音、イントネーションになっているか
※アイズフリーとは、視認の必要がないこと。音声操作等の技術で使用される表現。
https://research.googleblog.com/2017/12/evaluation-of-speech-for-google.htmlhttps://storage.googleapis.com/guidelines-eyesfree/evaluation_of_search_speech_guidelines_v1.0.pdf
2018年1月8日
Google 、新しいSearch Console (ベータ版)を公開
2018年1月8日、Google は新しいSearch Console (ベータ版)(以下、新Search Console )を公開しました。新Search Console では検索パフォーマンス、インデックス カバレッジ(インデックス登録の対象範囲)、AMPステータス、Job Posting(求人情報)のレポートが閲覧できます。なお新Search Console は、これまでのSearch Console の機能の大半が未実装です(2018年1月31日時点)。
2018年1月23日以降、全Webサイトで新Search Console が利用可能になっています。
なお新しいレポートは以下の通りです。
-
検索パフォーマンス:
これまでの検索アナリティクスとほぼ同じレポートで、閲覧できる期間が16ヶ月まで延長 -
インデックス カバレッジ(インデックス登録の対象範囲):
Webサイトのインデックス状況を確認可能。エラーになっているURLの情報が新たに閲覧でき、インデックス障害を改善するヒントに -
AMPステータス:
問題が検出されたAMPページを再検証でき、問題修正完了を確認次第再クロールのリクエストが可能。また問題のあるAMPページの該当部分をHTMLソース上で指摘する機能により、改善が容易に -
Job Posting(求人情報):
求人情報を掲載している場合、エラーと警告の詳細を閲覧可能。不足項目などやアドバイスも閲覧可能
※検索パフォーマンスの表示例(2018年2月1日時点)
※インデックス カバレッジ(インデックス登録の対象範囲)の表示例(2018年2月1日時点)
https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/01/introducing-new-search-console.html
2018年1月9日
AMP Project、AMPキャッシュ閲覧時にパブリッシャーのURLを表示予定
2018年1月9日、AMP Projectは2018年の後半にGoogle 検索においてAMPキャッシュ閲覧時に表示されるブラウザのURLが、パブリッシャーのURLになる予定であると発表しました。
2018年1月時点で、Google 検索上でAMPキャッシュ をブラウザで表示すると、 AMPキャッシュがGoogle のサーバーから配信されているため、URLに「https://www.google.co.jp/amp/」が表示されます。今回の発表はAMPキャッシュを表示させていてもURLは元になっているURL(パブリッシャーのURL)を表示するというものです。
なおパブリッシャーのURLを表示するためにはブラウザ側に新しい「Web Packaging」という規格の実装が必要です。AMP Projectは「Web Packaging」の規格が多くのブラウザで利用可能になることを目標としています。
※PageSpeed Insights の分析レポート表示例(2018年2月1日時点)
https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/01/real-world-data-in-pagespeed-insights.html
2018年1月18日
Google 、モバイル検索においてページ表示速度をランキング要素に加味
2018年1月18日、Google は2018年7月からモバイル検索においてWebページの表示速度をランキング要素に組み込むと発表しました。Google は本アップデートを「 Speed Update 」と呼んでいます。
これまでもWebページの表示速度をランキング要素に取り入れていましたが、対象はデスクトップPC用ページでした。Speed Update では、モバイル検索においてモバイル用ページの表示速度をランキング要素に組み込みます。
なお本アップデートでは非常に遅いWebページが対象となるため、検索クエリ全体のうち僅かな割合しか影響を受けません。また検索クエリの意図は引き続き重要なランキング要素のため、優れた関連性の高いコンテンツであれば表示速度が遅くとも高く評価されることがあります。
本アップデートによる影響を判定する仕組みはありませんが、Google は以下のツール類を使用してWebページのパフォーマンスを評価するよう推奨しています。
・Chrome ユーザー エクスペリエンス レポート
・Lighthouse
・PageSpeed Insights
https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/01/using-page-speed-in-mobile-search.html
2018年1月の総括
2018年1月の順位変動は、モバイル検索・PC検索とも中旬と下旬に非常に大きな順位変動が発生しました。
検索エンジンの動向では、新Search Console の公開、Speed Update の発表やAMPキャッシュ閲覧時のURL表示改善やPageSpeed Insightsリニューアルなど、Webサイト運営者やユーザーそれぞれに役立つ発表が複数ありました。特に新Search Console はこれまで得られなかった問題点の情報が閲覧できるようになったため、問題が発生していたWebサイトの改善に役立ちます。
※Google および Google ロゴは、Google LLC の商標です。
この記事の著者
DIGIFUL編集部
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