全てのユーザーのデータ理解を支援するBIツール
近年、市場には数多くのBIツールが存在しますがその中でもTableauはユーザーフレンドリーを追求したBIツールです。Tableauを提供しているTableau Software社は “Tableau helps people see and understand their data.”~全てのお客様がデータを見て理解できるように支援すること~を理念に掲げており、全てのユーザーがデータ活用できる機能を次つぎと実装しています。今回は、Tableauを使うことで実際に何ができるかについて、ダッシュボード作成の3つのフェーズ毎に具体例を用いながら説明させていただきます。
環境に依存しないフレキシブルなデータ統合機能
BIツール活用をご検討されている多くの方が(図1)のように、データ格納先が散在して収集に多大な工数がかかるケースや、苦労して取集したデータに統一性がなく、結果統合ができないといった課題を多くの方が抱えているかと思います。
(図1)
Tableauにはさまざまなデータ保管場所からデータを取集するコネクタ機能と、結合の際にキーに直接処理を行う機能が実装されており、あらゆる環境から複雑な形式のデータを瞬時に収集・統合することが可能です。実際に上図のケースでもTableauを使うと数分で収集・統合できます。
複雑なデータ加工を可能にする計算フィールド機能
統合後のデータを使って、今まで得られなかった指標を計算したいといったデータ加工に関する課題も多くの方が抱えていると思います。しかし、データを統合するツールとデータ加工をするツールが異なる場合も多いのではないでしょうか。
Tableauには、インポートしたデータに計算処理を行う計算フィールド機能と高度な関数が完備されているため、四則演算から複雑な論理演算までTableau上で行えます。実際に<図1>の例で統合したテーブルを使って(図2)のような指標を作成することが可能です。
(図2)
Tableauの一番の魅力、データビジュアライズ機能
Tableauが最も優れているのはこのデータビジュアライズに対する支援機能です。今回は一部の代表的な機能を実際に作成した例を基に紹介します。(図3)はとある小売店における都道府県ごとの売上をダッシュボード化したものです。ダッシュボードは地図(売上の大小を色の濃淡で表現したもの)、時系列図(エリアごとに売上合計の推移を表現したもの)、棒グラフ(累積購入金額により区分された顧客ランクごとの会員数推移を表現したもの)の3つで構成されています。
(図3)
(図3)を見て分かるようにTableauは地図表現や色付けなど、ビジュアライズの美しさを高める豊富な機能が実装されています。しかし、ただ綺麗なグラフを作る機能だけではなく、フィルターアクション機能という探索的データ分析機能も充実しています。今回のダッシュボードではフィルターアクション機能により地図上の都道府県をクリックすることで、他のグラフの値をクリックした都道府県の値のみにフィルタリングすることができます。この機能によりひとつのダッシュボード上で表現可能な情報が増え、よりシームレスな深堀分析を可能にしています。(図4)では実際に地図上の「新潟県」をクリックすると、他のグラフがフィルタリングされる様子を表しています。
(図4)
まとめ
今回はTableauの魅力を3つのフェーズでご紹介しました。各機能それぞれの魅力はもちろんのことですが、Tableauの最大の魅力は、1ツールで上記のようなニーズが高いが複雑な作業を誰もが簡単に実行することを可能にする点です。
Tableauにはまだまだ多くの簡単かつ魅力的な機能が実装されているため、次回はよりビジネス課題に沿った事例を用いながらTableauの更なる魅力についてご紹介します。
この記事の著者
DIGIFUL編集部
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