アフィリエイト広告(成果報酬型広告)をSEOの味方につけよう

2020.06.25

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検索順位が上昇したらコンバージョンは増えるのか?

あなたはSEOで注力している検索キーワードで、Webサイトを上位に表示できていますか?

一般に約8割の検索ユーザーは検索結果の1ページ目しか閲覧しないといわれており、クリック率にも1ページ目と2ページ目では大きな違いがあります。米Internet Marketing Ninjasが2017年に実施した調査※1によると、1位のクリック率は約21%、2位は約11%、3位は約8%である一方、2ページ目(11位~20位)のクリック率は1%台にとどまっており、その差は歴然です。

※1:Announcing: 2017 Google Search Click Through Rate Study

こうした数字を見ると「やはり順位を上げることが重要だ」と考えるかもしれません。しかし、検索経由で来訪したユーザーがあなたの提供する商品やサービスを気に入り、すぐに申込や購入(コンバージョン)をしてくれるわけではありません。複数のWebサイトを閲覧し、何度も行き来をしながら慎重に検討し、その結果、1位に表示されて最初にクリックされたあなたではなく、2位以下のWebサイトで最終的なコンバージョンに至ったということは往々にしてあります。皆さん自身も消費者としてオンラインで買い物をする時、1位掲載だから購入するというシーンはあまりないのではないでしょうか。

SEOは目標(売上や申込件数の増加など)を達成するために見込み顧客の検索流入を増やす施策なのですから、コンバージョンまでつなげるためには自分のWebサイトの順位改善という意味でのSEOだけでは不十分ではないでしょうか。

アフィリエイトサイトを検索エンジン対策の味方に引き込もう

皆さんが狙っている検索キーワードで上位に表示されているWebサイトは、どんな種類や属性のものですか?もちろん検索キーワードの種類や意図にもよりますが、同業サイトの他に、比較サイトや個人のブログ、クチコミサイトなどが表示されることはありませんか?

この比較サイトが無ければうちが1位なのに!……なんて、邪魔に感じた経験のある方もいらっしゃるかもしれません。このような比較サイトやブログなどの多くは、アフィリエイト広告を掲載して収益をあげています。見方を変えると、アフィリエイト広告を出稿することで、そのWebサイトにあなたの広告を掲載してもらえるかもしれないのです。同じキーワードで表示されるWebサイト同士なのですから、親和性はばっちりですよね。もし、あなたのWebサイトを訪れたユーザーが、次に比較サイトを閲覧したとします。そこにはあなたの商品が掲載されている。更に別のサイトを見てみると、そこにもあなたの商品の評価が書かれている――これだけいろいろなサイトが紹介しているのだから大丈夫なのかな、きちんと使用したうえでレビューを書いているサイトみたいだから良さそうだな――このようにユーザーとの接触点を増やし、多様な角度から商品やサービスを取り上げてもらう機会を増やすことで、コンバージョン率を上げることができるかもしれません。

こんな利点もあります。常にアップデートされる検索アルゴリズムに対応して、検索結果の上位を維持し続けるのは大変です。皆さんの施策が悪いわけではなく、Google の全体的なサイト評価基準が調整されることで順位が変動してしまうこともあります。もし順位変動によってあなたのWebサイトの順位が下がってしまっても、あなたの広告を掲載しているアフィリエイトサイトが上位に残れば、そのWebサイトを経由して集客を続けることができます。アフィリエイトサイトと検索面を競合するのではなく、味方に引き入れることができれば、これほど頼もしい存在はないのではないでしょうか。

アフィリエイトサイトへの掲載はどうやるの?

では、実際にアフィリエイト広告を掲載してもらうにはどうすればいいのでしょうか?

各Webサイトは独自の掲載ルールを持っています。基本の成果報酬だけで掲載できるサイト、セミアフィリエイト(固定費+成果報酬)でないと掲載してもらえないサイト、特別単価が必要なサイトなど、その条件は様々です。それらのサイトに対して、一つひとつ掲載条件を確認、交渉、バナー入稿、成果承認作業、支払いなどを行わなければなりません。また、サイトによって登録しているアフィリエイトサービス・プロバイダ(以下、ASP)はバラバラ。目的のWebサイトがどのASPに登録しているのか調べなければなりません。


また、アフィリエイトと聞くと悪いイメージを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。事実、きちんと公平性を保った素晴らしい運営のWebサイトから、お小遣い稼ぎで作った簡素なWebサイトまで、アフィリエイトサイトは星の数ほど存在します。広告を掲載するなら、品質の良い素敵な(かつ、成果も出る)サイトに掲載したいはずです。

Google および Google ロゴは、Google LLC の商標です。

この記事の著者

DIGIFUL編集部

「DIGIFUL(デジフル)」は、株式会社Hakuhodo DY ONEが運営する「デジタル時代におけるマーケティング」をテーマにした、企業で活躍するマーケティング担当者のためのメディアです。

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