広告配信による来店効果の計測方法とは。Google マーケティングプラットフォームを利用したソリューションの紹介

2023.03.30

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2022年10月、Google アナリティクス 4(以下、GA4)で確認できていた来店レポートの提供が終了しました。広告に接触したユーザー、Webサイトに訪問したユーザーがどれだけ実店舗に来店しているか、マーケティング施策の来店促進効果を把握するためには、他のツールを利用する必要があります。今回は、Google マーケティングプラットフォームのサービスを利用した来店計測のソリューションを紹介します。

2022年11月以降、Googleアナリティクスで来店レポートは利用できない状況に

GA(UA)の来店レポートは2022年10月で終了し、GA4でもレポートは用意されていない

GA(UA)の来店レポートは、GAを設置したWebサイトにユーザーが訪問し、その後ユーザーが実店舗に来店した数を推計してレポートで確認できる機能でした。このレポートを用いることで、広告流入や自然検索流入などでサイト訪問したユーザーの来店状況を見ることができたのですが、2022年10月に提供終了となり、それ以降データの計測・レポートの更新はおこなわれなくなっています。また、新しいプロパティであるGA4での来店レポートの提供は、2023年2月時点で発表されていません。広告配信によって実店舗への来店を促した効果を計測するには、他のツールを利用する必要があります。本記事では、Googleマーケティングプラットフォームのサービスを利用した来店計測について紹介していきます。

図1:Googleアナリティクス 来店レポートは2022年10月をもって計測終了

(図1:Googleアナリティクス 来店レポートは2022年10月をもって計測終了)

参考:Google アナリティクスの来店レポートについて - アナリティクス ヘルプ

Google マーケティングプラットフォームのツールを使った来店計測

1.Google 広告の来店計測機能

Google 広告では、広告が来店促進にどれだけ貢献しているかを把握するため、来店コンバージョンのトラッキングをおこなうことが可能です。

来店コンバージョンを計測するには以下の要件を満たす必要があります。(以下、ヘルプページから引用)

・店舗がデリケートなカテゴリに該当すると見なされないこと。たとえば、ヘルスケア、宗教、性的なコンテンツ、子供に関連するビジネスの店舗はデリケートであると判断され、来店コンバージョンの対象外となります。

・重視する店舗がわかるように、広告で住所アセットかアフィリエイトアセットを使用すること。店舗拠点が多ければ多いほど、来店コンバージョンの対象としてデータが十分に得られる可能性が高くなります。

・Google 広告で、住所アセットまたはアフィリエイト住所アセットが有効であり、キャンペーン単位または広告グループ単位で無効になっていないようにすること。また、キャンペーンでアセットを表示するよう設定すること。キャンペーンで設定を有効にしないと、来店数が報告されず、来店コンバージョンの対象として十分なデータが Google 広告アカウントで得られなくなる場合があります。

・プライバシー基準に準拠できるよう、広告のクリック数やインプレッション数と実店舗への来店数が十分にあること。来店コンバージョンのレポートでは機械学習モデルを活用しているため、来店コンバージョンを正確にレポートするには十分な量のデータが必要です。広告主様ごとに状況が異なるので、必要な量は広告主様ごとに異なります。

・Google マイビジネス アカウントで住所アセットを使用している場合は、店舗の所在地がビジネス プロフィールでセットアップされており、すべての店舗のオーナー確認がビジネス プロフィールで完了していること。

引用元:来店コンバージョンについて-Google 広告 ヘルプ

上記の要件を満たすと、検索、ディスプレイ、YouTubeの広告レポートで来店数がレポートされるようになります。この来店数を利用することで、Google 広告の配信最適化をおこなうことができます。

2.キャンペーン マネージャー 360 を利用した来店計測ソリューション

キャンペーン マネージャー 360 は、複数チャネルの広告の管理や、配信結果の計測・レポーティングをおこなうことができるGoogle マーケティングプラットフォームのサービスです。Google広告で確認できる来店コンバージョンは、Google広告のみの成果に限られているという点があるのに対し、キャンペーンマネージャーを利用することで、Google 広告だけではなく、他チャネルで配信した広告による来店促進の効果も計測することができます。

参考:キャンペーン マネージャー 360 で信頼できる広告配信を

具体的には、キャンペーン マネージャー 360 にGoogle広告やDV360、SNSの広告配信ツールなどを連携し、広告配信情報を集約できるようにします。さらに、店舗の位置情報データをキャンペーン マネージャー 360 に連携し、組み合わせることで来店数の計測が可能になります。

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(図2:CM360によるデータ連携イメージ)

 

当社では、Googleマーケティングプラットフォームのパートナーとして、キャンペーン マネージャー 360 の契約・実装および広告連携、店舗情報との連携、広告配信後の来店数のレポーティングまで一気通貫でのソリューションを提供しています。

Googleソリューションを利用した来店計測・レポーティングのご相談がある際は、お気軽にお問い合わせください。

 

▼関連資料

Google アナリティクス 4のご紹介

この記事の著者

島田 拓来

2015年アイレップへ入社。専門領域はGoogle アナリティクス、tableau®設計構築。SEO領域のディレクター業務を経てアナリストに。Google アナリティクス、Adobe アナリティクスのデータ活用のほか、ダッシュボード構築のプロジェクトが得意。

趣味:料理、料理動画を見ること

2015年アイレップへ入社。専門領域はGoogle アナリテ...

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