マーケター必見!DV360 / Google 広告からX(旧Twitter)へ配信が可能に!最新の配信方法を徹底解説
Google 広告とDisplay&Video360から、X(旧Twitter)のタイムライン面への広告配信が可能になりました。本記事では、機能についての詳細と正しい設定方法、運用上の注意点について詳しく解説いたします。
Google とDV360から、X(旧Twitter)への広告配信が可能に
どのようなアップデートなのか
2024年5月より、Google 広告とDisplay&Video360(以下、DV360)から、Xへの広告配信が可能になりました。Google 広告、DV360を利用するすべての広告主がこの機能を利用することができます。
現時点でXへ広告配信するための条件を満たしている広告アカウントには、すでに配信面にXが追加されています。そのため、本記事で広告仕様を確認いただき、必要に応じて広告設定の見直しをおこなうことを推奨します。
どのような広告が配信されるのか
Xのホームフィード(タイムライン面)に表示されるポストとポストのあいだに、テキストと画像を組み合わせた情報がひとつの広告として掲出されます。X広告のメニューである「画像広告」に近しい広告フォーマットです。
Xの公式アカウントや広告アカウントを持たない広告主でも配信可能です。
<広告掲載イメージ>
タイムライン上に、テキストと画像を組み合わせた、ポストのような広告が掲出される(赤枠内参照)。
Xのタイムライン上に表示される広告のイメージ
次の章から、Google 広告 とDV360の仕様と、管理画面での設定方法を説明します。
広告フォーマットと仕様について
以下、広告仕様をそれぞれまとめたものです。
Google 広告とDV360のどちらから配信しても、X面での掲載内容に変わりはありませんが、対象の広告メニューに違いがあります。
▼広告フォーマットと仕様についての違い
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Google 広告 |
DV360 |
配信面 |
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広告メニュー |
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フォーマット |
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買い付け方式 |
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Google 広告からの配信メリット |
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▼広告配信設定の違い
Google 広告 |
DV360 |
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Xへ配信される条件 |
<以下、すべての項目を満たす>
※どちらかの対応のみではXへ配信されない |
<以下、すべての項目を満たす>
※どちらかの対応のみではXへ配信されない |
Xへ配信される条件を満たしているアカウントで、Xへの配信を除外する方法 ※X面の除外設定をおこなう階層については後述 |
<以下、いずれかの項目を満たす>
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<以下、いずれかの項目を満たす>
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Google 広告:設定方法
Xへ配信される条件
広告枠のタイプを「拡張広告枠モード」に設定し、デジタルコンテンツラベルで「成人向けコンテンツ」および「ラベル未設定」を除外しない設定をおこないます。
Xへ配信される条件を満たしているアカウントで、Xへの配信を除外する方法
以下、いずれかの項目を満たす必要があります。
- Xのみプレースメント除外
アプリのiOS版およびAndroid版のXと、Webのx.comをプレースメント除外
Xの配信面の除外設定をおこなう階層 広告アカウントでの設定で、P-max・ディスプレイ・アプリインストールキャンペーンすべてを一括で除外可能 |
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Xを含むアプリカテゴリを除外
「News」と「Social Networking」を除外
Xの配信面の除外設定をおこなう階層 キャンペーンでの設定で広告メニュー別に除外可能。 |
DV360:設定方法
Xへ配信される条件
広告申込情報のタイプを「ディスプレイ」に設定し、デジタルコンテンツラベルで「成人向けコンテンツ」および「ラベル未設定」を除外しない設定をおこないます。
Xへ配信される条件を満たしているアカウントで、Xへの配信を除外する方法
以下、いずれかの項目を満たす必要があります。
-
Xのみプレースメント除外
アプリのiOS版およびAndroid版のXと、Webのx.comをプレースメント除外 -
Xを含むアプリカテゴリ除外
「ニュース」と「ソーシャルネットワーキング」を除外 -
Xを含むデジタルコンテンツラベル除外
Xの配信面の除外設定をおこなう階層 広告申込情報(LI)での設定で除外可能。 |
「MA-Mature Audience」と「Content Not Yet Labeled」を除外
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Xのみチャネル除外
Xの配信面の除外設定をおこなう階層 パートナーアカウントまたは広告主アカウントでの設定で除外可能。 |
Xを指定したチャネルを作成し、ターゲティング「チャネル」で除外
運用上の見解
Google 広告・DV360の該当広告メニューで、「拡張広告枠モード」設定済みであり、デジタルコンテンツラベルを除外しない設定をしている場合は、自動的にXへの広告配信がおこなわれる仕様です。
Xにおける配信面の在庫がGoogle 広告・DV360へ開放されることにより、今までリーチできていないユーザーの獲得や、リーチ単価の抑制などの効果が期待できます。
広告アカウントレベルでデジタルコンテンツラベルの設定緩和をおこなうことで、Xの配信面以外のプレースメントについても、静止画広告の掲載面が拡大します。それにより、成人向けコンテンツや、コンテンツの種類が分類されていないプレースメントへの広告掲出が発生することが想定されます。そのため、自社のブランドセーフティレベルをご確認いただき、自社サービスやブランドのポリシーに即していないプレースメントへ広告掲出されるリスクを把握し、注意して活用する必要があることをご認識ください。
まとめ
Google の機能を利用しながらXへの広告配信をおこなうため、通常のX広告とは異なり、Google の保有するデータに基づいたターゲティングや、Google のアルゴリズムによるターゲティングや最適化配信を利用することが可能です。Xへの広告配信により、新規ユーザーのリーチ獲得やリーチ単価の抑制などの効果を期待できるため、ディスプレイ広告をご利用の場合はぜひXへの配信もご検討ください。
前回更新:2024.06.03
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この記事の著者
田中 梨花子
2019年にアイレップ入社。入社後2年間では、Google・Yahoo!やSNSの広告運用を担当した後、アカウントプランナーとして認知~ダイレクト領域まで広く担当。現在はメディアプランナーとしてプランニング業務に従事しながら、ITPをはじめとするアンチトラッキング環境での媒体横断施策をリードする。
2019年にアイレップ入社。入社後2年間では、Google・...