2023.07.07
Threadsとは？
Meta社のInstagramチームが開発した新しいSNS
Threadsは、ユーザーが近況を投稿したりリアルタイムに会話を楽しめる新たな場の提供を目的として開発されたSNSです。
Instagramと連携できる仕様であり、Instagramアカウントを持っている場合は、そのアカウント情報（プロフィール情報やフォロワー）をThreadsアカウントに引き継ぐことができます。
（図１：ダウンロード直後にInstagram アカウントの連携ができる導線設計）
ユーザーからも注目を集める
Metaの創業者、会長兼CEOであるマーク・ザッカーバーグ氏のThreadsへの投稿内容によると日本時間7月6日にローンチしてから7時間で登録者が1,000万人を超えているとのことで、世界中で注目を集めていることが分かります。
（図2：ローンチから7時間で登録者数1,000万人を突破）
画像引用：マーク・ザッカーバーグ氏の投稿より（2023年7月6日時点）｜Threads
日本国内でもThreadsのローンチ日以降、Google上のキーワード人気度が大幅に増加しており、今もっとも関心が寄せられているSNSであることが分かります。
2021年に新しいSNSとして話題に上がった「Clubhouse（クラブハウス）」も記憶に新しいですが、Googleトレンドにてキーワードの人気度を比較してみると、「Threads」の方がローンチ日から短時間で一気に伸びています。
（図3：7月6日にThreadsローンチ後のキーワード人気度）
参考：Google トレンドによる「Threads」キーワード人気度の動向2023/06/29~2023/07/06
（図4：2021年1月にローンチしたClubhouseの当時のキーワード人気度）
参考：Googleトレンドによる「Clubhouse」キーワード人気度の動向2021/01/21~2021/01/28
どうやって始めたらいいの？
Threads を始めるには Instagram のアカウントのログインが前提（2023年7月現在）
Threadsは、InstagramのアカウントがあればiOS・Android問わず簡単に始めることができます。冒頭でも触れた通り、ThreadsはInstagramアカウントと連携しており、Instagramのアカウント情報がそのまま引き継がれるため、Instagramで既にフォローしているアカウントをThreadsでも一括フォローすることが可能です。Threadsを始めるにあたりInstagramアカウントのログイン画面が表示されるため、現時点ではThreads単体でアカウント開設する方法は確認できていません。
（図5：ダウンロード後、Instagramアカウントのログイン画面が表示される）
Threadsはプライバシーも重視されており、自分のプロフィールの公開・非公開は自由に選択することができ、また16歳未満（一部の国によっては18歳未満）の利用者は、Threadsに参加するとデフォルトで非公開アカウントに設定されます。
（図6：初期設定時にプロフィールの公開・非公開が設定できる）
投稿の仕方・機能の紹介
新規スレッドから投稿
Threadsの投稿に関して、以下のようなことが分かっています。
| ・最大500文字までの投稿可 |
参考：テキストでつながる新しいアプリ、「Threads（スレッズ）」をローンチ｜Meta
フィードにさまざまなユーザーの投稿が流れる
現在はフォローしているユーザーだけでなく、他のユーザーの投稿もフィードに流れてきています。フィードに流れてくる投稿から自分が興味を持ったユーザーを見つけてフォローすることができます。Threads内には検索機能が実装されていますが、現在検索できるのはユーザー名のみとなっており、キーワードで投稿内容を検索することはできません。
（図7：現時点ではユーザーの検索のみ）
使ってみた感想
筆者が1日使ってみた感想を書いていきます。
Instagramと完全連動
Threadsの強みは、Metaが開発したアプリである点だと感じました。たとえば、Threadsの投稿をInstagramのストーリーズやフィードにそのまま投稿することができるので、筆者がよく利用するInstagramとの連携を簡単におこなえることに便利さを感じています。今後InstagramからThreadsに投稿を共有できれば、Threadsの再投稿機能を活かしてさらに情報の拡散力が高まる媒体になってくるかもしれません。
また、今までInstagram上でつながっていた親しい友人たちの近況や気持ちをテキストでも共有し合うことで、より深いコミュニケーションを取れる点に嬉しさを感じました。
（図8：スレッドの飛行機マークからInstagram ストーリーズやフィードにそのまま投稿できる）
画像引用：マーク・ザッカーバーグ氏の投稿より（2023年7月6日時点）｜Threads
画像や動画がチェックしやすい
Threadsではカルーセル式に画像や動画が流れてきており、タップせず大きな画面でスワイプできます。とても見やすい印象を持ちました。
（図9：スレッド内の画像や動画は大きくて見やすい）
今だけ⁉バッジがもらえる
Instagramのプロフィールを確認すると、期間限定でバッジが付与されていました。自分がThreadsの参加者第何号なのかを確認でき、InstagramからThreadsに誘導することもできます。自分がどれほど早くトレンドに乗ることができたのかをチェックできるのも特徴です。
（図10：氏名の直下に期間限定のバッジが付与される）
参考：マーク・ザッカーバーグ氏のプロフィール写真より（2023年7月6日時点）｜Threads
早速登録している著名人はInstagramのインフルエンサーが比較的多い
7月6日時点では、タレントの渡辺直美さんや小嶋陽菜さん、お笑い芸人の有吉弘之さんなどInstagramでも有名な著名人の方がたが多く参加されていました。他のSNSの著名人やインフルエンサーと比較してもInstagramのアカウントを連携できる点から、Threadsのユーザー層はInstagramのユーザー層と似ている印象を受けます。
期待したい今後の機能
投稿機能の拡充やフィード内容の最適化
現状ホームに流れてくる投稿はランダムなものになっていますが、今後は Meta の媒体としての強みを活かし、機械学習によってユーザーに最適化された投稿が流れてくることが見込まれます。現時点では投稿の編集や保存機能、キーワード検索などは未対応ですが、Instagramのようにこれらの機能が拡充されることでユーザーにとってさらに使いやすいプラットフォームになるのではないでしょうか。
広告プラットフォームとしての進化
現時点では広告は表示されていませんが、今後はThreads上で広告が掲載される可能性があります。本記事でご説明した通り、他SNSの中でもアプリ利用の体験が異なるためThreadsが新しいプラットフォームとして確立されるかもしれません。広告についても“Made for Media”のようにユーザーフレンドリーに変化し続けているため、Threads上でも新しい広告の視聴体験が生まれることを期待したいです。
